真岡鐵道は、蒸気機関車(SL)けん引の観光列車「SLもおか号」について、動力をサポートする補機や回送用として使用しているディーゼル機関車の不具合を理由に、予定していた運行をすべて取り止めます。
けん引するSLにも不具合多数
けん引機を務めるC12形66号機は1933年の製造で、2024年12月以降、シリンダー付近での異音やシリンダーからの蒸気抜け、ピストン内の部品破損と不具合が立て続けに発生しました。応急処置や修繕、代替部品への交換といった対応を行いましたが、車齢は90年を超え老朽化し、真岡鐵道での運行開始からも30年以上経ち走行による部品の摩耗が著しいとのことです。SLの故障再発を防ぐための負荷軽減策として、ディーゼル機関車(DL)「DE10形1535号機」を補機として連結するほか、2025年7月以降は当初の予定より運転日数を減らす措置を実施しています。
今回はそのDLでも不具合が見つかり、2025年12月に真岡鐵道の依頼で協力会社が点検したところ、1か所の台車部品と車体の台枠が接触し、台車が自由に動けない状態となっていることがわかりました。「このまま運行すると非常に危険である」との報告を受けて検討を重ねた結果、すでに運休を決めていた2026年1月10日(土)・11日(日)「SL新年号」に続き、今年度残りの2月と3月に予定していた計6日間の運行についてもすべて中止すると発表しました。
なお、2026年4月から2027年3月末までは法令で定められたSLの全般検査期間で、車両のすべての機器を取り外して細部の検査を行うほか、昨年の不具合への対策として摩耗したピストン関連部品の修繕も実施します。併せて予定されているDLの重要部検査では台車不具合を修繕する方針で、50系客車も全般検査を行うことから2026年度の「SLもおか号」は全面運休となります。真岡鐵道は、2027年度には「万全の状態で」運転を再開できるよう不具合解消に努めるとコメントしています。





