名鉄名古屋駅の再開発はすべて「未定」に 人材不足+工事費肥大 バスセンターや「ナナちゃん」どうなる?

名古屋鉄道は、2025年5月に発表した名鉄名古屋駅と周辺施設の一体的な再開発計画について、スケジュールをすべて未定に変更した上、現在の計画の再検証と見直しに着手します。

当初計画は、老朽化した現駅ビルを解体し、地域性を活かした歩いて楽しい商業・集客施設、ハイグレードなオフィス、ラグジュアリーホテルなどで構成する南北に長い高層ビルを新築するという内容でした。ホームやコンコースが狭く構造がわかりにくい名鉄名古屋駅は、リニア中央新幹線の開業を見据えホームと線路を移設・拡張し、中部国際空港アクセスを担うターミナルにふさわしい駅へと刷新することが示されていました。2026年度に解体に着手、2027年度から新築工事を開始するスケジュールで、第1期は2033年度、全体では2040年代前半に工事を完了する見通しでした。

名鉄によると、人材確保が難しく、計画に沿った解体・新築工事の施工体制構築が困難であると施工予定者から申し入れがあり、2025年11月26日付で入札辞退届が提出されたとのことです。加えて、概算工事費と工事期間が当初の想定より大幅に上回ることがわかり、事業を推進する前提が大きく変わったと計画変更の経緯を説明しています。近畿日本鉄道などの共同事業者と協議の上で直ちに現計画の再検証と見直し検討に着手するとのことですが、計画を実経済に見合う水準へと縮小することが避けられない情勢です。

2026年3月末に営業を終了すると告知し、「59年間ありがとうイベント」も実施した名鉄バスセンターは、計画見直しに伴い一転して現在の施設で営業を継続することを決めました。3月22日(日)付で閉館予定だった名鉄グランドホテルも宴会場や一部レストランを除いて営業を続け、以降の宿泊を受け付けます。名鉄百貨店本店は当初の予定通り2月28日(土)で営業を終了しますが、中日新聞の報道によると、百貨店前のシンボルである巨大マネキン「ナナちゃん」を当面はそのまま残し、低層階を活用して商業活動を続ける方針ということです。


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