ソウルの電車・地下鉄が深夜の運行を削減 新型コロナウイルス感染再拡大

韓国国内で新型コロナウイルス感染者が再び急増している状況を受け、ソウル首都圏の電車・地下鉄の深夜運行が削減されています。

ソウルメトロ・牛耳新設線の新設洞駅(シンソルドン、신설동) ©Katsumi
ソウルメトロ・牛耳新設線の新設洞駅(シンソルドン、신설동) ©Katsumi

韓国政府は2020年11月24日(火)、新型コロナウイルス感染症の拡大防止政策「ソーシャル・ディスタンス確保」のレベルを引き上げました。人が集まりクラスターが発生しやすい施設を中心に、具体的な制限を加える内容が盛り込まれています。特に感染者数の多いソウル市域に対しては、制限事項をさらに追加するかたちで「ソウル型防疫強化措置」が定められています。

ソウル首都圏を運行する鉄道事業者はこの措置に連携し、2020年11月27日(金)から当分の間、以下の内容で深夜の列車運行の削減を実施しています。

  • 韓国鉄道(KORAIL)
    首都圏電鉄1号線、4号線、京義・中央線、京春線は平日・土休日とも、20時以降の列車の時刻変更や運転区間変更が行われます。最終列車は終着駅基準で0:30までに運行を終了します。
  • ソウルメトロ
    2号線(本線)、3号線、4号線、5号線、6号線、7号線、8号線は平日22時以降の列車を平均約20%削減します。
  • ソウルメトロ9号線
    平日・土休日とも、22時以降の列車を約20%削減します。
  • ソウル軽電鉄牛耳新設線
    平日22時以降の列車を約20%削減します。

なお、ソウル市内では2020年11月13日(金)から、公共交通機関や屋内施設などでマスクを正しく装着することが義務づけられており、違反者には10万ウォンの罰金が課せられる場合があります。