今年は4両に増車! 観光列車「花たび そうや」号 宗谷線を6時間で走破 新たに車内販売も

全長259.4kmある宗谷本線を全区間走破する観光列車「花たび そうや」号をJR北海道が運転するのに合わせ、沿線地域の方々はお出迎えやお見送り、特産品の販売といったおもてなしの準備を進めています。

2022年度に急行「花たび そうや」号として運行したJR北海道キハ40形気動車の(右から)「紫水」号、「道北 流氷の恵み」、「山明」号(中村 昌寛/写真AC)
2022年度に急行「花たび そうや」号として運行したJR北海道キハ40形気動車の(右から)「紫水」号、「道北 流氷の恵み」、「山明」号(中村 昌寛/写真AC)

好評につき定員1.5倍に増強

宗谷本線での新しい観光列車の取り組みは、2019年7〜9月に運行された「風っこ そうや」号が始まりです。JR東日本が所有する展望車両「びゅうコースター風っこ」を借り受け、各停車駅でおもてなしを実施するなど、沿線地域の方々と一体になって運行を盛り上げました。

地域と連携した沿線活性化の取り組みは好評を得ましたが、これを継続するため、自社車両による観光列車の投入が急がれていました。これを受け、普通列車用のキハ40形気動車の内外装を観光仕様に改造し、「山明(さんめい)」号、「紫水(しすい)」号の2両を合わせた「山紫水明(さんしすいめい)」シリーズが投入されました。

この車両を活用し、2020年5月に新たな観光列車「花たび そうや」号が宗谷本線でデビューする予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大時期に重なり、すべての運転が取り止められました。翌2021年の5〜6月にも運転が計画されましたが、同じ理由で全日程が運休となり、3年越しとなる2022年5〜6月にようやく「花たび そうや」号としての運行を果たすことができました。

実質2シーズン目の運行となる2023年の「花たび そうや」号は、前年より1両増やした4両編成となり、定員は80名から120名へと増加ます。「山明」号、「紫水」号に加え、同じくキハ40形「北海道の恵み」シリーズの「道北 流氷の恵み」「道東 森の恵み」各車両が連結されます。うち3両は全車指定席でボックスシートにはテーブルが設置され、残り1両はフリースペースとして活用されます。

運転日は2023年5月13日(土)〜6月4日(日)の毎週土・日曜、計8日間です。土曜は旭川駅発・稚内駅行の下り列車、日曜は稚内駅発・旭川駅行の上り列車として2日間で宗谷本線を1往復します。急行列車として運転するため、乗車券のほかに急行券と座席指定券が必要です(急行「花たび そうや」号の運転日と運転時刻、各停車駅でのおもてなし内容など詳細は下の図表を参照)。

【時刻表で解説】急行「花たび そうや」号の運転日と運転時刻、車内や各停車駅でのおもてなし内容

「ANAグッズ」プレゼント企画も

約6時間かけて走行する宗谷本線の沿線には、咲き誇る千本桜で有名な「塩狩峠」、珍しい鉄道防風林「深川林地」、海越しに浮かぶ「利尻富士」など、たくさんの見どころがあります。車窓をじっくり眺められるよう、場所によって速度を落として運転するサービスも実施されます。

停車駅では、地元の方々やご当地キャラクターが手を振ってお出迎えやお見送りを行います。車内では、半透明の新しいデザインになった記念乗車証明書が配布されるほか、全区間を乗車した方には別に「宗谷本線全区間走破証」のプレゼントもあります。

各地域の味覚が楽しめる特産品は一部の駅ホームなどで特別販売され、クラフトビールやスイーツなどの新商品も登場予定です。今年は新たに特産品の車内販売も行われ、長時間の乗車でも最後まで楽しく過ごせそうです。

また、全日本空輸(ANA)とタイアップし、北海道までANA便を利用して「花たび そうや」号に乗車してもらうキャンペーンも実施されます。車内で所定のフリーパスと指定券を提示するとお一人につき1個、ANAオリジナルグッズが車掌からプレゼントされます。

対象のパスは、新千歳空港駅で購入できる「ANAきた北海道フリーパス」または、旅行商品専用のオプションきっぷ「ANA道北フリーパス(2・3日間用)」です。なお、「ANAきた北海道フリーパス」は2023年4月8日(土)利用分からリニューアルされ、これまで発売箇所に含まれていた稚内駅、南稚内駅、旭川駅での購入はできなくなっているので注意が必要です。

【北海道日帰りツアー】札幌出発 北海道1日間、名スポットをめぐるツアー 旭山動物園、青池、白ひげの滝 (提供:KKday)