叡山電車の展望列車「きらら」が八瀬まで期間限定運転 比叡山へのおトクなきっぷも

叡山電鉄は、展望列車「きらら」を叡山本線の出町柳駅〜八瀬比叡山口駅間で「比叡山きらら」として期間限定で運転します。

叡山電鉄の展望列車「きらら」デオ900形電車(しん0726/写真AC)
叡山電鉄の展望列車「きらら」デオ900形電車(しん0726/写真AC)

正面と側面に広いガラス面がとられた展望列車「きらら」は、沿線の移り変わる景色を満喫できる人気の車両で、1997年10月に運転を開始しました。座席は2列+1列のクロスシートを基本としながら、車両中央には窓側へ向いた2人掛けシートが配置されており、車内からのパノラミックな眺望が存分に楽しめるのが特徴です。2編成あり、外観は「もみじ」をイメージした「メープルレッド」と「メープルオレンジ」の塗装でおなじみですが、うち「メープルレッド」の編成は期間限定で「メープルグリーン」に塗色変更され、2019年3月21日から「青もみじきらら」として運転しています。

通常は鞍馬線で運転していますが、2021年4月17日(土)〜6月6日(日)の土・日・祝日は「比叡山きらら」として、叡山本線の出町柳駅〜八瀬比叡山口駅間で運転されます。運転本数は上下各13本で、45分間隔で折り返し運転されます(時刻表は下図を参照)。特別料金は不要で、普通運賃のみで乗車できます。大きな窓に流れる八瀬までの車窓を眺めながら、比叡山への旅の期待が高まります。

なお、叡山本線で運転している観光列車「ひえい」は4月12日(月)〜6月8日(火)の予定で定期点検のため運休となります。この間の土・日・祝日は「比叡山きらら」、平日は一般車両での運転となります。

叡山電鉄では、京都市内から比叡山への往復に便利な「比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ」および、京都から比叡山を経由し大津への横断に便利な「比叡山フリーパス」を3月20日(土・祝)から発売しています。いずれのきっぷも比叡山延暦寺の諸堂巡拝券がセットになっており、叡山電車の出町柳駅〜八瀬比叡山口駅間、叡山ケーブル・ロープウェイおよび比叡山内シャトルバスが1日乗り放題となります(「比叡山フリーパス」は左記に加えて坂本ケーブル、江若バス一部区間も乗り放題)。おねだんは、「比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ」が大人3,200円、小児1,500円、「比叡山フリーパス」は大人3,500円、小児1,600円です(詳細は下図を参照)。

【図表で解説】叡山電鉄 「比叡山きらら」運転と比叡山へのおトクなきっぷ

さらに、冬季休園中の「ガーデンミュージアム比叡」が今シーズンの営業を開始するのに合わせ、「比叡山きらら」の運転開始日4月17日(土)に「ガーデンミュージアム比叡入園引換券付往復乗車券」の発売が再開されます。叡山電車の出町柳駅〜八瀬比叡山口駅間、叡山ケーブル・ロープウェイの往復乗車券(乗り降り自由ではありません)に、ガーデンミュージアム比叡の入園引換券がセットなっています。11月23日(火・祝)までのおねだんは大人2,800円、小児1,400円です(詳細は上図を参照)。

いずれのおトクなきっぷも、叡山電鉄出町柳駅で発売されます。購入日から翌月末日までのお好きな1日(ただし発売最終日まで)に使用することができます。