JR西日本「べるもんた1号」7月4日から砺波始発に 「額縁」に雄大な立山連峰と富山湾

JR西日本は、観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称: 「べるもんた」)について、一部の列車を延長運転し砺波駅始発とします。

高岡駅に停車中のJR西日本「べるもんた」キハ40形気動車(タケ/PIXTA)
高岡駅に停車中のJR西日本「べるもんた」キハ40形気動車(タケ/PIXTA)

延長運転されるのは、毎週日曜日に新高岡駅発(10:01発)・氷見駅行で運転している「べるもんた1号」で、始発駅が砺波駅(9:45発)に変更されます(時刻表と運転日カレンダーは下表を参照)。7月4日(日)から延長運転が開始されます。「チューリップ公園」や「庄川遊覧船」などを観光し、砺波エリアで宿泊する方の利便性が向上します。

2015年10月にデビューした「ベル・モンターニュ・エ・メール」は、高岡駅を起点に山側・海側の双方に路線が伸びる城端線・氷見線で週末に運転されています(毎週土曜日は高岡駅〜城端駅間、毎週日曜日は砺波駅・新高岡駅・高岡駅〜氷見駅間)。列車名は、このエリアの特徴である「美しい山と海」をフランス語で表現したもので、親しみを持って読んでもらえるよう「べるもんた」の愛称がつけられています。

車両はキハ40形気動車1両が改造され、外観は富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」作品や、「高岡銅器」をイメージした吊り革の装飾物など、まるでギャラリーのような車内インテリアが特徴です。額縁風にデザインされた窓枠の最大幅は2.52mで、窓側を向いた座席からは雄大な立山連峰や富山湾の景色をダイナミックに楽しめます。観光列車では珍しく「すし職人」が乗車し、「ぷち富山湾鮨セット」を車内で握って提供するなど、地元の食や地酒を車内で味わえるオプションも用意されています(観光・体験予約サイト「VISIT富山県」からの事前予約が必要)。

【時刻表で解説】JR西日本 「べるもんた」 2021年7月4日(日)から砺波始発に(1号)

JR西日本は、今回延長運転する砺波市のほか、高岡市の「瑞龍寺」、氷見市の「ひみ番屋街」、南砺市の世界遺産「五箇山」など、「べるもんた」運転区間の沿線にある数多くの魅力的な観光地を訪れてほしいと話しています。