PC・液体物の取り出し不要 3次元画像で手荷物検査 羽田空港にJAL導入 待ち時間も短縮

日本航空(JAL)は、パソコンや液体物を取り出すことなく手荷物検査が可能な保安検査レーンを羽田空港国内線に導入します。

羽田空港第1ターミナルのJALチェックインカウンター(Katsumi/TOKYO STUDIO)
羽田空港第1ターミナルのJALチェックインカウンター(Katsumi/TOKYO STUDIO)

羽田空港では「JAL SMART AIRPORT」の取り組みとして、チェックインカウンターから搭乗ゲートに至るまでのデザイン、システムが一新され、デジタル端末を活用した利用者サービス強化が行われています。この一環として今回導入される「JAL SMART SECURITY」は、高度化された「X線CT検査装置」と「スマートレーン」を組み合わせた保安検査レーンで、保安検査のさらなる強化と検査までの待ち時間短縮が図られます。

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手荷物はコンピューターによる3次元画像を用いてX線検査が行われるため、これまで必要だったパソコンや液体物の事前取り出しが不要になります。1レーンにつき個別の準備台が3か所あり、準備ができた方から先に保安検査に進めるスマートレーンが採用されます。検査を通過した手荷物と、追加検査が必要な手荷物のレーンが分かれるため、検査通過済みの手荷物をよりスムーズに受け取れるようになります。

また、レーンにはUV(紫外線)殺菌装置が内蔵されており、最大99.9%殺菌された保安検査用トレイを提供することが可能になるとしています(写真を参照)。

【写真で解説】JAL 羽田空港国内線に「JAL SMART SECURITY」導入

今回、「JAL SMART SECURITY」が設置されるのは羽田空港第1ターミナルでJALが使用しているすべての国内線保安検査場(B・C・E・F)です。2022年1月下旬頃から設置工事が行われ、4月以降に順次導入され、8月頃には導入が完了する予定です。なお、一部では従来の保安検査レーンが引き続き使用されるとのことです。

JALは、今後も最新技術を積極的に取り入れ、より安全・安心・ストレスリーな空港サービスの提供に努めるとしています。