大井川鐵道は、夏から秋にかけての計3日間、「きかんしゃトーマス号」と「バスのバーティー」が夕暮れ時の大井川流域を駆け抜ける「イブニング特別運転」を史上初めて実施します。
10年目にして史上初の“夕暮れ便”
同社は2014年から毎年、アニメ「きかんしゃトーマス」の公式イベント「DAY OUT WITH THOMAS 2023」を開催しています。2023年の開催日は4月29日(土・祝)〜12月25日(月)の計122日間で、これまでで最多の実施回数になります。
大井川鐵道が所有する蒸気機関車(SL)などの一部車両が装飾され、トーマスなど人気キャラクターの姿が忠実に再現されています。実際に走行する営業列車に乗車することもできます。新金谷駅と千頭駅の各会場では、トーマスの仲間たちとの記念撮影やアトラクションを楽しめる「トーマスフェア」も開催されます。
同社での開催が今年で10年目の節目を迎えることを機に、新たな試みとして、これまでにないかたちでの特別運転が実現します。
イブニング運転が実施されるのは2023年7月14日(金)、8月4日(金)、9月1日(金)の3日間限定です。トーマス号は新金谷駅を17:53に発車し、家山駅で折り返して新金谷駅に19:04に到着する往復遊覧運転を行います。週末ならではの遅い時間のダイヤ設定で、車窓からは普段と少し違う、暮れなずむ川根路の風景を楽しむことができそうです。
乗車チケットは、ローソンチケットWebサイトで抽選エントリー方式により販売され、空席が残った場合に限り直前予約や当日販売も行われます。チケット代金は大人3,400円・小児1,710円で、イブニングトーマス号限定の乗車記念品も付いています(「きかんしゃトーマス号」「バスのバーティー」イブニング特別運転のチケット販売など詳細は下の図表を参照)。
「バスのバーティー」も一緒に走行
トーマスと仲のいいバスのバーティーもイブニング運転に一緒に参加します。夕焼けに染まる景色の中をトーマス号とバーティーが併走する、めったに味わえない体験の機会です。
ちなみに、イベントの事前告知時点では国道473号の一部区間が通行止めとなっていましたが、規制は解除されたため、バーティーはトーマス号と同じく家山駅までの折り返し運行となります。また、リピーターの方でも楽しめるよう、当日のバーティーは通常運転日には経由しない、牧之原台地の茶畑や富士山静岡空港への遊覧走行も行います。
バスのバーティーのイブニング運転は、大鉄アドバンス(静岡県島田市)が催行するツアー商品として販売されます。旅行代金は中学生以上9,000円、1歳以上7,000円などとなっており、トーマス号とバーティーに各1往復乗車できるほか、トーマスフェアの新金谷駅会場に入場できるチケットも含まれています。
大井川鐵道の広報担当は、「運転10年目の節目に安んずることなく、つねに工夫を加え、さらにより多くの方にトーマス号と仲間たちを楽しんでもらえるイベントに育てていきたい」と意気込みを語っています。
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