「きかんしゃトーマス号」最多の年122日運転 初めての企画“特別運転”って? 大井川鐵道

大井川鐵道は、世界中で親しまれているアニメ「きかんしゃトーマス」をテーマにした公式イベント「DAY OUT WITH THOMAS 2023」を開催し、人気の蒸気機関車「きかんしゃトーマス号」を運転します。

「きかんしゃトーマス号」として運転する大井川鐵道C11形蒸気機関車(画像提供:大井川鐵道 ©2023 Gullane (Thomas) Limited.)
「きかんしゃトーマス号」として運転する大井川鐵道C11形蒸気機関車(画像提供:大井川鐵道 ©2023 Gullane (Thomas) Limited.)

トーマス号もバスのバーティーも運転区間短縮

2022年9月の台風15号による被災の影響で、大井川本線は現在も家山駅〜千頭駅間が不通となっており、バスによる代行運転が実施されています。このため、今年のトーマス号も、新金谷駅を発着する家山駅までの折り返し遊覧運転が行われます。

新金谷駅10時台発の午前便と、14時台発の午後便の1日2往復が設定され、新金谷駅出発から帰着までの乗車時間はそれぞれ約1時間程度です。家山駅での乗り降りや、千頭駅方面の代行バスへの乗り継ぎはできません。

トーマス号が運転されるのは、2023年4月29日(土・祝)〜12月25日(月)までのうち計122日間で、過去最多の開催日数となるそうです。

乗車チケットは今回も、ローソンチケットによる抽選エントリー方式で販売されます。乗車日程により申し込みのタイミングが決められており、4月〜6月乗車分の1次抽選受付は2月24日(金)〜3月3日(金)までとなっています。乗車料金は大人3,400円・小児1,710円です。また、大鉄アドバンス(静岡県島田市)をはじめとする旅行会社がパッケージツアーを企画しており、それらに申し込んでトーマス号に乗車する方法もあります。

トーマス号の運転時刻に合わせて線路沿いを併走する「バスのバーティー」は、大鉄アドバンスが企画する専用ツアーに参加した方のみが乗車できるガイド付きの特別なバスです。台風による大雨がもたらした土砂流出の影響により、国道473号の福用駅付近で通行止めが現在も続いており、バスのバーティーは静岡県島田市にある観光施設「KADODE OOIGAWA」で折り返すルートが組まれます。

大井川鐵道は、道路が復旧した際には家山駅までの運転区間に速やかに移行し、トーマス号との併走チャンスをより増やす方針を打ち出しています(「きかんしゃトーマス号」「バスのバーティー」「きかんしゃトビー号」の運転時刻など詳細は下の図表を参照)。

【時刻表で解説】大井川鐵道 「DAY OUT WITH THOMAS 2023」運転日程を決定

3日間限定“今までにない”特別運転

大鉄アドバンスはほかにも、トーマス号の乗車を含んださまざまなツアーを企画しています。井川線の千頭駅〜奥泉駅間で2022年8月にデビューした「きかんしゃトビー号」に乗車できるプランや、静岡駅〜新金谷駅間の貸切バス「2かいだてバスのバルジー」を組み込んだ特別ツアーもあります。おすすめの旅程が組まれた日帰りプランのほか、ホテル宿泊とトーマス号乗車がセットになったフリープランも用意され、日程や目的によって選ぶことができます。

トーマス号の運転日には、新金谷駅をメイン会場、千頭駅をサテライト会場としてトーマスの仲間たちに会える「トーマスフェア」が開催されます。

新金谷駅では「とくしゅしょうぼうしゃのフリン」が待っているほか、トーマス号が1日2回、転車台で回転する様子を眺めることができます。トビー号が出発する千頭駅には、「ジェームス号」「パーシー」「ヒロ」「ウィンストン」の仲間が大集合し、記念撮影を楽しめます。

ところで、大井川鐵道で初めてトーマス号が運転されたのは2014年7月で、間もなく10年目に突入します。この節目にふさわしい新たな試みとして、トーマス号とバスのバーティーが“今までにない形”での特別運転を行います。大井川鐵道によると、これまで体験できなかった風景や雰囲気を楽しめる企画になるそうで、詳細は4月中旬をめどに発表するとのことです。

特別運転の日程は2023年7月14日(金)、8月4日(金)、9月1日(金)の3日間で、トーマス号は午後便と特別運転の2便設定となり、午前便の運転は行われません。

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