蒲田~京急蒲田を結ぶ「新空港線」事業化へ最終手続き 東横線から8両で直通運転も 気になる開業時期は?

東京都大田区と東急電鉄が出資する羽田エアポートライン(東京都大田区)は、東急多摩川線と接続する連絡線「新空港線(蒲蒲線)」の整備について、東急電鉄と共同で速達性向上計画の認定を国に申請しました。

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羽田空港への「ミッシングリンク」を解消

総延長は約1.7kmで、東急多摩川線の矢口渡駅~蒲田駅間、環八通りとの交差付近から蒲田駅地下ホームまでの連絡設備(約900m)と、蒲田地下駅から京急蒲田駅付近に新設する蒲田新駅(仮称)地下ホームまでを結ぶ新空港線(約800m)を一体整備します。2022年10月に設立された羽田エアポートラインは鉄道施設を整備・保有する第三種鉄道事業者となり、東急電鉄は第二種鉄道事業者として施設使用料を支払って営業を行うスキームです。

蒲田駅は東急多摩川線・池上線とJR東日本の京浜東北線が乗り入れる交通の要所ですが、羽田空港アクセスを担う京浜急行電鉄の京急蒲田駅までは徒歩で10分以上を要します。このミッシングリンクを解消するのが新空港線で、東京メトロ・東武鉄道・西武鉄道との広域鉄道ネットワークを活かし、副都心である渋谷・新宿・池袋だけでなく、東京都北西部や埼玉県南西部からも羽田空港へのアクセス利便性向上が期待できます。新空港線事業は国の交通政策審議会で「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」の一つに位置づけられており、羽田エアポートラインが都市鉄道等利便増進法に基づいて作成した整備構想は2025年4月に国から認定されています。

東横線直通列車は下丸子駅にも停車

今回提出した計画によると、新空港線の1時間あたりの運転本数は朝ラッシュ時で20本程度、その他の時間帯は10本程度で、東急の運賃体系を基本としつつ、蒲田駅~蒲田新駅間には加算運賃を設定します。既存の東急多摩川線の3両編成のほか、東横線と直通運転を行う8両編成の電車が入線できるよう、多摩川駅と下丸子駅でのホーム延長工事も併せて行います。現在は約36分かかる中目黒駅~京急蒲田駅間は新空港線整備により13分短縮の約23分、約37分かかる自由が丘駅~京急蒲田駅間は22分短縮の約15分で結ばれる予定です。

この計画が国土交通大臣に認定されると、鉄道事業法における事業許可を受けたものとみなされ、本整備の段階へと進みます。総事業費は約1248億円で、整備主体の羽田エアポートラインに対して国と地方自治体がそれぞれ3分の1ずつを補助します。整備期間は残工事期間も含めて2025年10月から2042年3月までとし、運行開始時期は2038年~2042年になる見通しです。

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