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2023年7月〜9月まで「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」が開催されるのに合わせ、兵庫県各地域の方々によるおもてなしを体験できる観光列車をJR西日本が特別運行します。
「WEST EXPRESS 銀河」が吹田貨物ターミナルに?
県や観光事業者・団体とJRグループ6社が共同で実施する大型観光キャンペーンで、「兵庫テロワール旅 —私の感動、その先へ。—」のキャッチフレーズとともに展開します。
「テロワール」とは“土地の個性”を意味するフランス語由来の言葉です。五国(摂津・播磨・但馬・丹波・淡路)の多様なつながりが兵庫の風土の特色で、そこから生まれた歴史や文化、食などを体験できるコンテンツが県全域で用意されます。
DCのオープニングを飾る列車は、2020年にデビューしたJR西日本の新しい長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」です。2022年7月に実施されたプレDCで初めて城崎温泉駅に乗り入れましたが、今回はさらにJR神戸線区間を加えたDC特別ルートで運行します。
2023年7月1日(土)の往路は姫路駅を朝出発し、JR神戸線・福知山線・山陰本線を経由して城崎温泉駅に夕方到着します。折り返しのために吹田貨物ターミナルに入線する珍しい行路となりますが、ドアは開かず、見学などは特に用意されていません。翌2日(日)は復路で、城崎温泉駅をお昼頃に出発し、山陰本線・福知山線経由で大阪駅に夕方に到着します。
往復とも、停車駅や車内のフリースペースでは沿線の方々による特産品販売、パフォーマンスなどのおもてなしが実施されます。オープニングセレモニーが行われる往路の神戸駅では、日本初のプロバンドが神戸でジャズを演奏してから100周年を迎えたのを記念し、ジャズの生演奏で旅の開始を盛り上げます。
「WEST EXPRESS 銀河」の城崎温泉DC特別運行は、日本旅行(本社:東京都中央区)が企画する1泊2日のツアー参加者のみが乗車できる団体専用列車です。発売開始は5月26日(金)10:00で、電話による先着順の受付となります(「WEST EXPRESS 銀河」「サロンカーなにわ」など兵庫DC特別運行の運転日・区間など詳細は下の図表を参照)。
「サロンカーなにわ」再び兵庫を走る
北近畿エリア拠点の観光列車「うみやまむすび」は、日本海の絶景を楽しめる城崎温泉駅〜餘部駅間を結びます。7〜8月は、停車駅ごとに「香住かに寿司」「但馬牛せんべい」など但馬の特産品が合計10品ふるまわれる「兵庫たじまの宝箱」としての運行です。餘部駅では「餘部鉄橋 空の駅」の観光も楽しめます。旅行商品は阪急交通社(本社:大阪市)と読売旅行(本社:東京都中央区)から発売中です。
また、9月に運行する「うみやまむすび」は、豊岡市を中心に開催される「豊岡演劇祭」に合わせ、同市にある「芸術文化観光専門職大学」とのコラボ企画として「演劇列車」へと装いを新たにします。
“走るホテル”として西日本各地を旅するクルーズ列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の特別運行は7月29日(土)です。日中時間帯の大阪駅〜城崎温泉駅間を初めて走行する「瑞風DAY TRIP」企画で、旅行商品の発売はすでに終了しています。沿線でのお出迎えを彩る「瑞風フラッグ」は、JR西日本公式サイト「JRおでかけネット」から印刷できます。
兵庫DCの締めくくりとなる9月28日(木)・29日(金)の2日間は、お召し列車として運用した実績を持つ欧風客車「サロンカーなにわ」を使用した「兵庫テロワール旅号」が運転されます。2022年9月のプレDC運行が鉄道ファンらに好評で、播但線・山陰本線経由の姫路駅〜浜坂駅間を再び運行します。停車駅や車内では、沿線地域の特産品の配布・販売、抽選会などのお楽しみが用意されます。
ほかにも、姫新線と加古川線では一部の列車に兵庫DC特別ヘッドマークが掲出され、通常の定期列車として運行します。播但線では、香呂駅〜生野駅間で自転車と一緒にそのまま乗車できるサイクルトレインを設定し、日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」沿線のサイクリングを楽しめる企画が予定されています。
