西日本鉄道(西鉄)は、2024年3月16日(土)に実施のダイヤ改正でコロナ後の利用者増に応じて増発するほか、天神大牟田線の雑餉隈駅〜春日原駅間に新たに「桜並木駅」を開業します。
- 駅舎も路線図も「桜」デザインに
- 【時刻表で解説】西鉄天神大牟田線の新駅「桜並木駅」、「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の運転時刻
- 「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」平日コースを見直し
駅舎も路線図も「桜」デザインに
桜並木駅の周辺には住宅や生活利便施設が多く立地し、駅名の由来となった駅南側の「桜並木通り」は地域のお花見スポットとして親しまれています。西鉄としては2010年(平成22年)3月開業の紫駅から14年ぶりとなる新駅で、名称は一般公募を経て決まりました。
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新たな生活スタイルの開始を想起させる無垢な白色をベースカラーとした駅舎の壁面には、賑わい創出の期待を込めた「桜の花びら」のアクセントがあしらわれます。運賃表の路線図などにも駅名にちなんで桜の特別デザインが施されます。駅舎の1階と2階にはテナント区画が整備される予定で、店舗名など詳細情報は決まり次第公表するとのことです。
桜並木駅を含む天神大牟田線の雑餉隈駅〜下大利駅間では、2003年(平成15年)から続いている連続立体交差事業が仕上げの段階を迎えています。上下線とも2022年8月に高架に切り替わっており、19箇所の踏切廃止により交通渋滞の解消が図られました。現在は仮駅舎で営業している雑餉隈駅と白木原駅は2024年3月に新駅舎に切り替わり、7月には春日原駅の新駅舎も使用開始となる予定です。
(西鉄天神大牟田線の新駅「桜並木駅」、「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の運転時刻など詳細は下の図表を参照)
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」平日コースを見直し
新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和とともに利用状況が回復しているとのことで、感染拡大期に運転取り止めとなった平日昼間時間帯の特急列車が今春のダイヤ改正で復活します。10〜15時の1時間あたり運転本数は10本から12本に増加し、平日1日を通した本数は現行より3%増えます。
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平日朝ラッシュのピーク時間帯となる8時台には、上り急行列車10本が新たに平尾駅と高宮駅に停車し、混雑率の偏り是正が図られます。混雑平準化に向けた車両調整も併せて行われ、現在12本ある女性専用車両の設定は9本に縮小します。
また、今改正から特急列車の停車駅に春日原駅が加わります。路線バスとの接続など交通結節点の機能を有していることから、春日・大野城両市の拠点駅と位置付けての昇格となります。平日・土日祝日とも61本の特急が停車し、昼間は急行を含む優等列車が約10分間隔で停車するようになります。
キッチンとダイニングを備えた観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は現在、木〜日曜と祝日のランチ時間帯に1日2便が設定されています。このうち平日の木・金曜について、今改正から各1便の運転に改められます。木曜は西鉄福岡(天神)駅を発着する花畑駅折り返しのコースで、花畑駅では停車時間を活用した記念写真撮影などのイベントが開催されます。
金曜は沿線の2大観光地をつなぐ新ルートで、西鉄福岡(天神)駅発から太宰府駅と西鉄柳川駅を経由して大牟田駅までを4時間38分かけて運行します。太宰府駅では約80分の停車時間を活用して観光が楽しめるほか、太宰府駅からの乗車も可能です。また、現行の「レイトランチ」コースと比べて西鉄柳川駅・大牟田駅の到着時刻が早まり、下車後の観光もゆっくり楽しめるよう配慮されています。