水戸岡さん念願の「都電」デザイン 昔ながらの山吹色に 新たな「東京名物」目指し初のクラファン活用リニューアル

東京都交通局は、東京さくらトラム(都電荒川線)で長年使われてきた車両1両を特別なデザインにリニューアルするプロジェクトを始動します。

都電の魅力向上と沿線活性化を図ることが目的で、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」を筆頭に、数多くの鉄道車両デザインを手掛けた水戸岡鋭治さん(ドーンデザイン研究所)をデザイナーに迎えます。対象は運行開始から30年以上が経過した8500形1両で、「楽しい都電」をコンセプトに、東京の新たな名物となる車両へと改装します。

白色車体に緑色帯をまとった現在の外観は、水戸岡さんが「15歳のとき初めて東京駅で見た山吹色のかっこいい路面電車」と語るかつての勇姿を彷彿とさせる山吹色の車体色に一新。「TODEN」の文字をあしらったシンボルマークがアクセントとなります。内装には木材をふんだんに活用し、多用なパターンにデザインされた座席と相まって観光目的で楽しみながら移動できる空間づくりを目指します。

このリニューアルの実現に向け、都営交通で初となるクラウドファンディングを実施し、改装費用の一部に支援金を充当する方針です。目標金額は1700万円で、支援者にはお披露目式への招待やテープカット参加、車両デザイングッズの詰め合わせといった返礼品も準備するとのことです。

支援は3,000円から申し込み可能で、CAMPFIREのプロジェクトページで2025年5月23日(金)正午から受付が始まります。リニューアル車両の運行開始時期は2026年春頃を予定しています。

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