山形新幹線「E8系」車両故障の原因いまだ特定できず 同日に4列車が走行不能 減便当面続く

JR東日本は、2025年6月17日(火)に山形新幹線の新型車両「E8系」で相次いで発生した車両故障を受け、現在までの調査でわかったことと当面の対応を報告しました。

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電源断たれモーター駆動できず

同日11:24頃、東北新幹線を走行中の下り回送列車で自力走行できなくなる車両故障が発生し、宇都宮駅~那須塩原駅間で長時間にわたり停車しました。この日は同列車のほか、小山駅停車中であった「つばさ136号」、郡山駅停車中の回送列車、山形新幹線の福島駅~笹木野駅間を走行中の「つばさ139号」でも車両故障が発生しています。

これら4編成はすべて、2024年3月から順次営業運転を開始しているE8系車両で、故障箇所はいずれも各機器への電力供給を担う補助電源装置です。故障により台車のモーターを駆動する主変換装置に電力が供給されなくなったため、主変換装置内にある冷却装置が止まりました。その結果、オーバーヒートを防ぐ回路保護動作が働き、モーターを駆動することができない走行不能状態に陥りました。

東北新幹線との直通運転を中止

JR東日本とメーカーにより4編成の調査を進めたところ、故障した6台の補助電源装置内部で半導体素子の損傷を発見したとのことです。損傷の原因は現在も特定できていません。6月17日(火)は最高気温34.8℃の東京都心をはじめ各地で記録的な暑さとなったことも考慮し、気温などの環境的要素も含め、あらゆる観点から原因究明を行って必要な対策を講じるとしています。

現在、新幹線・在来線区間ともにE8系の単独運転をすべて取り止めている影響で、一部の直通列車を除き、山形新幹線は福島駅で折り返し運転を行っています。東京駅方面とは福島駅での乗り換えが必要となるほか、福島駅~山形駅・新庄駅間の運転本数も通常の8割程度となっており、原因の判明まではこの対応を続けるとしています。

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