真岡鐵道と真岡線SL運行協議会は、運休していた蒸気機関車けん引の観光列車「SLもおか」の運転を2021年10月9日(土)から再開しました。
栃木・茨城両県に発令されていた国の緊急事態宣言に伴い8月21日以降の運転が取り止められていた「SLもおか」ですが、宣言が解除されたことを受けて運休期間が終了しました。運転を再開したのは「SLもおか」の下館駅10:35発の下り茂木駅行、茂木駅14:26発の上り下館駅行および、ディーゼル機関車けん引の客車列車である下館駅16:03発の下り真岡駅行 普通列車です(運転時刻と運転日カレンダーは下表を参照)。
「SLもおか」に乗車するには、乗車日2日前の23:55までに公式サイトからの事前予約が必要です。乗車当日は駅係員または車掌に予約確認メールを提示し、「SLもおか券」(整理券)を現金で購入(大人500円・小児250円)して乗車します。電話での予約や、予約のない方への当日券の発売は行われません。乗車人数は全座席数の半分程度に制限されるなど、引き続き新型コロナウイルス感染症対策が行われます。また、真岡線全線開通100周年を記念した駅弁「◎(まるまる)もーてつごはん」の販売は当分の間休止されます。
10月30日(土)・31日(日)に運転する「SLもおか」では、蒸気機関車C12形66号機の前面にハロウィンデザインのヘッドマークが掲出されます。なお、例年実施している「SLハロウィン号」としての各種車内イベントは、感染症拡大防止の観点から2020年に引き続いて実施されません。
一方、緊急事態宣言により休館していた、真岡駅前にあるSLをテーマにした拠点施設「SLキューロク館」も10月1日(金)から営業を再開しました。敷地内を蒸気機関車D51形146号機、通称「デゴイチ」が走行するイベントは次回、10月24日(日)に実施されます。デゴイチの運転台に乗車して汽笛を鳴らすことができる「助士席乗車体験」も当日先着順で受け付けられます(参加料1,000円、1組最大4人まで)。