開業から20周年を迎えるIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道は、直通臨時列車の運転やおトクなきっぷの発売などの記念共同企画を実施します。
所要時間は約3時間
両社は東北新幹線の盛岡駅〜八戸駅間延伸開業に伴い、並行在来線の経営をJR東日本から受け継ぐ第三セクター鉄道事業者として発足しました。2002年12月1日の開業および相互直通運転開始から今年で20周年となることを記念し、通常の直通列車の運転区間(八戸駅〜盛岡駅間)が拡大され、青森駅〜八戸駅〜盛岡駅間を通しで運転する臨時快速列車が設定されます。
快速「青森・盛岡ライナー」の運転日は2022年7月と9月の三連休(海の日、敬老の日、秋分の日)計9日間で、1日1往復の運転です。青い森701系セミクロスシート車が使用され、全長203.9kmの運転区間を約3時間かけて走破します。青い森鉄道車両による青森駅〜盛岡駅間の直通運転は今回が初めてです。なお、10月にも運転が予定されており、詳細は8月下旬頃に告知するとのことです(運転日、時刻表など詳細は下の図表を参照)。
期間限定のおトクなきっぷ
また、列車旅を通じて両鉄道の魅力を再発見してもらえるよう、青森駅〜盛岡駅間の快速「青森・盛岡ライナー」や普通列車で利用できるおトクなきっぷが期間限定で発売されます。駅窓口での発売のほか、RYDE(本社:東京都渋谷区)が提供するスマートフォンアプリ「RYDE PASS」でデジタルチケットとしても発売され、購入から乗車までキャッシュレス・非接触で利用できる環境が整えられます。
青い森鉄道の三沢駅以北で発売される「盛岡割引きっぷ」、IGRの二戸駅以南で発売される「青森割引きっぷ」は、それぞれ乗車駅から盛岡駅・青森駅まで片道利用できるおトクな乗車券です。おねだんは大人3,500円・小児1,750円で、後戻りしなければ何回でも途中下車できます。
青い森鉄道線・IGR線の全線が連続する2日間乗り放題となる「もりもりフリーパス」は大人5,500円・小児2,750円で発売されます。フリーパスを購入すると、IGR沿線の「びすとろ銀河」「銀河ダイニングへのへの」および青い森鉄道沿線の「モーリーズカフェ」での提示により割引やサービスが受けられる特典も利用できます(おトクなきっぷの詳細情報は上の図表を参照)。
なお、両社は開業20周年を盛り上げる今後の企画として、八戸駅〜盛岡駅間のおトクなきっぷの設定や、記念グッズの発売を検討しているとのことです。