近畿日本鉄道(近鉄)は、相互直通運転している阪神電気鉄道と共同で、伊勢神宮をはじめとする沿線の初詣に便利な「初詣きっぷ」などのおトクなきっぷを発売します。
過去2年はコロナ禍で“控えめ”発売
近鉄は毎年、初詣に合わせて企画乗車券を発売してきましたが、過去2年間の発売では新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、きっぷの効力や特典、発売枚数などが制限されていました。例年通りの「初詣きっぷ」をラインナップするのは3年ぶりとなります。
伊勢神宮参拝に便利な「伊勢神宮初詣割引きっぷ」は、大阪・京都・奈良・名古屋方面から往復の特急券引換券をセットしたきっぷ(関西版5,300円、東海版4,800円、いずれも小児半額)と、特急券がセットされていないきっぷの2種類があります。また、阪神電車の各駅(神戸高速線を除く)から伊勢神宮へのお出かけには、大阪難波駅からの往復特急券が付いた阪神版「伊勢神宮初詣割引きっぷ」(大人5,800円・小児2,900円)が便利です。いずれも発売期間は年内限定の2022年11月15日(火)〜12月31日(土)です。利用期間は2022年12月30日(金)〜2023年1月31日(火)までで、利用開始日から連続3日間有効です。
近鉄版・阪神版とも、フリー区間の松阪駅〜賢島駅間では自由に乗降でき、フリー区間内で使える特急券引換券も2回分付いています。セットには参拝記念品の引換券が付いており、伊勢神宮で「干支置物」と交換できます。また、きっぷの提示により「鳥羽水族館」「志摩スペイン村パルケエスパーニャ」など主要観光施設で割引特典も受けられるので、伊勢神宮参拝に鳥羽・志摩エリアでの観光も存分に楽しめます。さらに、“お年玉チャンス”として今年度は、抽選で「松阪牛」「伊勢海老の干物」「海女小屋ペアお食事券」などの伊勢志摩特産品が当たる、プレゼントの応募はがきもセットされています(各おトクなきっぷの内容など詳細は下の図表を参照)。
大晦日「終夜運転」有無は後日発表
橿原神宮の初詣には、「橿原神宮初詣きっぷ」(大人用のみ950円)がおトクです。主に大阪地区の発駅から橿原神宮前駅、橿原神宮西口駅または畝部御陵前駅までの往復乗車券に、橿原神宮の神門内引換所で「えと置物」が受け取れる引換券がセットになっています。利用期間は2022年12月31日(土)〜2023年1月31日(火)で、利用日当日のみ有効ですが、12月31日(土)に利用の場合は翌1月1日(日・祝)まで続けて利用することができます。
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乗り降り自由のおトクなフリーパスも2種類登場します。「新春おでかけ 京阪奈1dayパス」(大人用のみ1,300円)は、大阪・京都・奈良各府県内(大阪線三本松駅以西)の近鉄電車を1日何度でも乗り降りできます。沿線の10社寺のうち、いずれかで“おみくじ”などの特典が受け取れる引換券も付属しています。
また、阪神全線(神戸高速線を含む)と近鉄奈良線、生駒ケーブルが1日乗り放題となる「阪神・近鉄新春1dayチケット」(大人用のみ1,600円)も発売されます。セットされる引換券は2枚あり、一つは阪神沿線の4神社のうち1か所で“祈念品”に、もう一つは近鉄沿線の4社寺のうち1か所で“おみくじ”にそれぞれ交換することができます。なお、このきっぷは4,000枚の枚数限定商品で、売り切れ次第、発売終了となります。
なお、両社線で大晦日から元日にかけて終夜運転を行うかどうかは未定で、実施の有無は決まり次第、告知するとしています。近鉄は「便利でおトクな初詣きっぷで伊勢神宮をはじめ、近鉄沿線の初詣・初旅にお出掛けいただき、良い1年のスタートにしていただきたい」とコメントしています。