京阪電気鉄道は、京阪線と石清水八幡宮参道ケーブルで2022年度大晦日に終夜運転を実施し、一部の列車に座席指定特別車両「プレミアムカー」を連結して年越し運行します。
正月三が日は快速特急「洛楽」も運行
京都を代表する神社仏閣に最寄駅から徒歩圏内で行ける利点を活かし、京阪は伝統的に初詣輸送に注力している鉄道事業者です。しかしながら、大晦日の終夜運転は新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年度から実施を見送っていたため、3年ぶりの復活となります。年末年始の雰囲気を盛り上げるため、2022年12月17日(土)から8000系車両のうち3編成に「大晦日終夜運転復活ヘッドマーク」が掲出されます。
京阪線は12月31日(土)は18時から「大晦日ダイヤ」に移行し、2023年1月1日(日・祝)7時まで終夜運転が実施されます。京阪本線・鴨東線では準急・普通列車を約20〜30分間隔で運転するほか、23時台までは特急列車、2時台までは急行列車も運転します。中之島線・交野線・宇治線および石清水八幡宮参道ケーブルでも夜通し運転が行われます。
正月三が日の京阪線は初詣のお出かけに便利な「正月ダイヤ」となり、京阪本線・鴨東線では特急・急行・普通が昼間時間帯はそれぞれ約15分間隔で運転されます。また、京橋駅〜七条駅間をノンストップ運転する快速特急「洛楽」が1日あたり9本設定されます。内訳は、午前の京都方面行が5本、午後の大阪方面行が4本で、全列車に2023年限定の「初詣洛楽ヘッドマーク」が掲出される予定です(終夜運転実施区間の路線図など詳細は下の図表を参照)。
スタンプラリーに“終夜運転限定”の賞も
プレミアムカーを連結した8000系または3000系車両は、大晦日ダイヤの特急および一部の急行に使用され、年越し運行が行われます。また、正月ダイヤの快速特急「洛楽」、特急、一部の急行としても運転されます。正月三が日は「初乗りはプレミアムカーでおでかけ! キャンペーン」が開催され、プレミアムカーに乗車した方にプチギフト「京阪電車 京あめ」がプレゼントされます。伝統の“京あめ”を手作りする岩井製菓(京都府宇治市)がプレミアムカーの車両カラーをイメージして製造したもので、正月ダイヤ実施中(大晦日深夜0時〜2時台を含む)の対象のプレミアムカー車内でお一人1個配布されます。数には限りがあるため、なくなり次第終了となります。
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なお、大津線(京津線・石山坂本線)では、大晦日と正月三が日は通常の土曜・休日ダイヤでの運転となり、終夜運転は行われません。
京阪は2022年12月31日(土)〜2023年1月15日(日)の期間、「京阪電車で福あつめ♡デジタルスタンプラリー」を開催します。沿線の社寺と施設で集めたデジタルスタンプの数に応じて抽選で賞品がプレゼントされるほか、各スポットでおすすめする縁起物などの授与品が紹介され、“福”を集めながら良い1年のスタートを切ることができる企画となっています。大晦日終夜運転と連動しており、対象時間帯に取得したスタンプのみで応募できる限定商品も用意されています。
また、デジタルスタンプラリーと一緒に御朱印集めを行いたい方に最適な新グッズとして、全3デザインの「京阪電車 京ちりめん御朱印帳」が2022年12月24日(土)に登場します。「3000系車両・大阪エリア風景」「8000系車両・京都エリア風景」の2デザインは京阪の駅ナカ店舗「アンスリー」「もより市」で、「13000系車両・石清水八幡宮」デザインは石清水八幡宮内でそれぞれ販売されます。