JR四国と阿佐海岸鉄道との境界駅を海部駅から阿波海南駅に変更

JR四国と阿佐海岸鉄道は2020年11月1日(日)、両社の境界駅を海部駅(徳島県)から阿波海南駅(徳島県)に変更しました。これにより、JR牟岐線の海部駅〜阿波海南駅間は阿佐海岸鉄道阿佐東線に編入されました。

JR四国と阿佐海岸鉄道との境界駅を海部駅から阿波海南駅に変更
JR四国と阿佐海岸鉄道との境界駅を海部駅から阿波海南駅に変更

これは、海部駅〜甲浦駅(高知県)間で営業している阿佐海岸鉄道が2020年度中にDMV(デュアル・モード・ビークル)を導入することに伴うものです。

DMVはゴムタイヤと鉄道台車の両方を装備し、線路と道路を両方走ることができる世界初の交通システムです。双方のモードチェンジに要する時間は15秒ほどと短く、観光地やまちなかから鉄道路線へ乗り換えなしで結ぶことができます。DMVは阿波海南駅〜甲浦駅間を鉄道モードで走行し、道路へとつながる両端駅に接続設備が設けられます。

DMV準備工事に伴い、牟岐駅(徳島県)〜海部駅間は列車を運休し、JRによる代行バスが運行されています。阿佐海岸鉄道区間となった阿波海南駅〜海部駅間は、2020年11月1日(日)から運賃無料扱いとなりました。

阿佐東線の海部駅〜甲浦駅を走る従来型の列車は、2020年11月30日(月)をもって運行終了となります。2020年12月1日(火)からは、阿佐海岸鉄道による代行バスが阿波海南駅〜甲浦駅間を運行します。なお、阿波海南駅〜海部駅間の無料扱いはDMVの運行開始まで継続します。