KTXは窓側席のみ発売 新型コロナ防疫レベル引き上げにKORAILが対応

韓国鉄道公社(KORAIL)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2020年12月8日(火)〜12月28日(火)までの期間、「KTX」などの乗車券を窓側席に限定して販売することを決定しました。

ソウル駅に停車中のKTX車両 ©Katsumi
ソウル駅に停車中のKTX車両 ©Katsumi

期間中はKORAILの国内全路線を対象に、「KTX」「セマウル号」「ムグンファ号」「ITX-青春」など指定席列車の乗車券は窓側席のみの販売となります。また、KTXの4席向かい合わせシートはまとめて購入できなくなり、1席のみが販売されます。

ただし、12月22日(火)以前に出発する列車についてはすでに乗車券が発売済みであるため、購入した乗客の混乱を抑えるため、一部の通路側席もそのまま使用されます。窓側席に空きがある場合は、すでに購入した通路側席の乗車券から手数料なしで変更できるものとし、払い戻しも無手数料で行います。また、通路側席指定で乗車した場合にも、列車内の状況に応じて窓側席への変更を乗務員にリクエストできると案内しています。

韓国国内では新型コロナウイルス感染症の拡大が続いており、韓国政府は12月8日(火)から3週間、防疫施策「ソーシャルディスタンス確保」のレベルを引き上げました。このレベルは3を最高とした段階で定められており、ソウル首都圏は2から最高レベルの一歩手前の2.5に、他地域は1.5から2へと引き上げられています。

レベル2.5の具体的な対策として「KTX、高速バスなどの前売りを50%以内に制限するよう勧告(航空機を除く)」と定められており、KORAILがこれに則した措置を実行したことになります。