京成電鉄は、需要増加が見込まれる成田空港へのアクセス強化のため、成田スカイアクセス線の約20km区間を複々線化する「成田スカイアクセス新線整備計画」の検討に着手します。
都心から成田空港まで20分台実現へ
現在は年間34万回の発着容量を持つ成田空港ですが、第3滑走路新設などの機能強化により2030年代後半から年間50万回規模に引き上げられ、訪日外国人をはじめとする旅客数は現在の約2倍に増加する見通しです。京成は、押上駅と成田空港を直結する新型有料特急を2028年度に導入することを発表しましたが、運行開始後も空港利用者が中長期的に増加していくことを見据え、線路容量の拡大による抜本的な輸送力増強が不可欠との認識です。
すでに固めていた、単線区間である空港周辺の成田湯川駅〜成田空港駅間を複線化する方針に加え、新鎌ケ谷駅〜印旛日本医大駅間に「スカイライナー」と新型有料特急専用の新線を整備する方針を今回初めて発表しました。新線は最高160km/h走行に対応し、現在は最速で36分要しているスカイライナーの所要時間(日暮里駅〜空港第2ビル駅間)は30分台前半へと短縮します。また、運行開始当初は最速30分台前半としている新型有料特急の所要時間(押上駅〜空港第2ビル駅間)も、20分台後半へと短縮する計画です。
需要拡大中の北総線にもメリット
複々線化により有料特急だけでなく、料金不要の「アクセス特急」や、北総鉄道が運行する普通列車についても運行本数の増加を図ることができます。オーバーツーリズムの影響を受ける空港アクセス列車の混雑緩和とともに、利用者が増加傾向にある北総線沿線に対する輸送サービス確保にも効果をもたらすと説明しています。この新線整備には大規模投資が必要で、その回収には長期間を要することから、国や千葉県、成田空港運営会社などの関係者と調整しながら整備手法、費用分担などについて協議を進めていくとしています。





