神奈川県内の各路線が20日から終電繰り上げ 横浜市営地下鉄・江ノ電など

緊急事態宣言の発出に伴い、神奈川県内の各鉄道事業者(横浜市交通局、横浜高速鉄道、横浜シーサイドライン、湘南モノレール、江ノ島電鉄、箱根登山鉄道)は終電繰り上げなどの対応を実施します。

横浜市営地下鉄ブルーライン3000R形電車
横浜市営地下鉄ブルーライン3000R形電車

実施期間は各事業者とも2021年1月20日(水)から当分の間としており、終了時期については追って案内を行うとのことです。

横浜市営地下鉄ブルーラインでは、平日ダイヤの終電付近において一部の列車が運休となります。影響を受けるのは湘南台駅から上永谷駅方面と、あざみ野駅から新羽駅方面に限られ、これらの区間の終電時刻が12〜27分早くなります。

グリーンラインでは平日・土休日ダイヤとも、中山方面行の終電時刻が12〜18分繰り上げとなります。日吉方面行の終電時刻に変更はありません。

【路線図で解説】横浜市営地下鉄 20日から終電繰り上げ

横浜高速鉄道はみなとみらい線において、平日・土休日ダイヤとも終電時刻を20日(水)から繰り上げます。みなとみらい線内の終電繰り上げ幅は9〜16分程度ですが、相互直通運転する東急東横線でも同日から終電繰り上げが行われるため、利用区間によってはさらに終電が早くなることがあります。なお、同社では今回の措置とは別に、2021年3月のダイヤ改正においてもみなとみらい線の終電繰り上げを予定しています。

横浜シーサイドラインでは、20日(水)から深夜時間帯の列車本数が削減されます。全区間または一部区間で運休となるのは、平日ダイヤの上下計9本、土休日ダイヤの上下計8本の列車です。終電時刻も早くなり、平日ダイヤで26〜35分、土休日ダイヤでは25〜31分繰り上がるので、利用には注意が必要です。

江ノ島電鉄では20日(水)から終電付近の列車の一部が運休となり、あわせて行先変更も行われます。藤沢駅発、鎌倉駅発とも、一部の行先を除いて終電時刻が22〜31分程度繰り上げとなります。

湘南モノレールも20日(水)から運行ダイヤを変更するものの、終電時刻の変更は行いません。平日ダイヤでは21時以降の列車本数を削減し、終電までの運転間隔は15分に変更されます。休日ダイヤでも減便が行われ、15分間隔となる時間帯は始発〜8時台および19時台〜終電までに拡大されます。また、平日ダイヤを土曜日にも適用し、休日ダイヤは日曜・祝祭日のみの実施となります。

【路線図で解説】みなとみらい線・江ノ電など 20日から終電繰り上げ

箱根登山鉄道では平日・土休日ダイヤとも20日(水)から、箱根登山電車の箱根湯本駅〜強羅駅間の最終列車を上下各1本削減します。これにより、終電時刻は箱根湯本駅発が43分、強羅駅発が41分の繰り上げとなります。なおこれとは別に同社では、2021年3月のダイヤ改正おいて箱根登山電車とケーブルカーの始発時刻繰り下げ、終電時刻の繰り上げを予定しているとのことです。

なお、伊豆箱根鉄道大雄山線は、新型コロナウイルス感染拡大を理由に2020年6月25日から終電の繰り上げを含む減便ダイヤ実施しているため、緊急事態宣言に伴うダイヤの変更は行われません。

【路線図で解説】箱根登山電車 20日から終電繰り上げ

神奈川県ではそのほか、相模鉄道(相鉄)なども20日(水)からの終電繰り上げを予定しています。

各事業者とも、国土交通省および神奈川県から要請があり、ダイヤの見直しを決定したとしています。緊急事態宣言では20時以降の外出自粛が求められていることもあり、感染拡大防止への取り組みに理解を求めています。