全列車通過の奥羽本線赤岩駅が3月12日で廃止 JR東日本は立入禁止を呼びかけ

JR東日本は、現在休止中ですべての列車が通過している奥羽本線の赤岩駅について、2021年3月12日(金)をもって廃止すると発表しました。

JR東日本719系を使用した奥羽本線(山形線)普通列車はすべて赤岩駅を通過
JR東日本719系を使用した奥羽本線(山形線)普通列車はすべて赤岩駅を通過

福島県福島市の山間部にある赤岩駅は1910年に開業しました。2012年以降、冬期間は「周辺住民のご利用実績がない」ことを理由に、12月1日〜3月25日の期間は全列車通過の扱いとなっています。さらに、2017年からは冬期休止が解除とならず、年間を通してすべての列車が通過するようになりました。

【路線図で解説】奥羽本線 赤岩駅 3月12日をもって廃止

JR東日本によると、赤岩駅は全列車通過であることに加え、駅構内の除雪もしておらず危険だとし、今回の廃止の公表をもって駅構内を立ち入り禁止としました。駅まで通じる林道は幅員が狭い上に舗装されておらず、冬期はアプローチが特に困難です。鉄道ファンは、停車しない山形新幹線や奥羽本線(山形線)の列車の車窓から別れを送るしかなさそうです。