東京モノレールが2021年3月13日(土)のダイヤ改正から終電時刻を繰り上げ、全体の運転本数を22%削減します。
ダイヤ改正の詳細が発表されました。東京モノレールは終日の利用者数がコロナ禍前と比べて5割近く減少しており、それを踏まえ平日ダイヤで117本、土休日ダイヤで111本の列車が運転取り止めとなります。
日中時間帯(10〜16時)の列車本数は1時間あたり15本から12本に見直されます。現在5本ずつ運転されている空港快速と普通列車がそれぞれ6本に増やされる一方、5本の区間快速が廃止となります。普通列車は現行ダイヤ、改正後ダイヤとも昭和島駅で空港快速の通過待ちを行うため、モノレール浜松町駅〜羽田空港間を実質的に利用できる本数は、1時間あたり10本から6本へと減少します。
朝通勤時間帯の列車本数も見直されます。モノレール浜松町駅発7〜8時台の列車は現在3〜4分間隔で運転されていますが、3月13日(土)ダイヤ改正以降は4分間隔へと改められます。ピークとなるモノレール浜松町駅8時台の運転本数は18本から15本に削減されます。
天王洲アイル駅や流通センター駅など途中主要駅に停車する区間快速は、現行ダイヤでは朝夕の通勤時間帯を除いて多数運転されていますが、ダイヤ改正後は上り始発列車の1本のみが残る非常に限られた列車種別となります。東京モノレールは終日にわたり、空港快速と普通列車の2種類の列車によるシンプルな運行体系となります。
終電時刻も繰り上げられます。現在の終電は下り列車が区間快速、上り列車が空港快速として0時台に出発していますが、ダイヤ改正後はいずれも普通列車となり、時刻は16〜17分繰り上げられ23時台の出発となります。東京モノレールでは、保守作業の労働環境改善により労働力と作業時間を確保し、サービス向上に努めたいとしています。
モノレール浜松町駅ならびに羽田空港第2ターミナル駅発の終電時刻は下表のとおりです。なお、現行時刻に記載されているモノレール浜松町発の最終区間快速は、国土交通省および東京都からの要請を受け、1月20日(水)から運転が取り止められています。
空港輸送を主力とする東京モノレールにとって、新型コロナウイルス感染症の影響は甚大であることが伺える内容となっています。モノレールが強みとしていたのは、「どんどん来る!」の広告コピーでアピールしていた高頻度運行ですが、それさえも崩さざるを得ない状況となっているようです。