肥薩おれんじ鉄道が3月13日ダイヤ改正 「おれんじ食堂」を除く快速が廃止に

肥薩おれんじ鉄道線は2021年3月13日(土)ダイヤ改正により、下り列車の接続待ち時間改善、快速列車の運転取り止めなどが実施されます。

肥薩おれんじ鉄道HSOR-100形気動車(写真AC/ちゃのぶえ)
肥薩おれんじ鉄道HSOR-100形気動車(写真AC/ちゃのぶえ)

肥薩おれんじ鉄道がダイヤ改正の概要を発表しました。

現行ダイヤで出水駅を昼間時間帯(9〜15時)に発着する下り列車は、出水駅で平均で20分、最大で47分の待ち時間がとられています。ダイヤ改正後の待ち時間は平均5分、最大でも13分に改善され、八代駅〜川内駅間の全体所要時間が大幅に短縮します。

また、現行ダイヤでは昼間時間帯(10〜16時)に川内駅に到着する下り列車から、JR九州の鹿児島中央駅行列車との接続時間が9〜26分と開きがあり、接続列車がない時間帯もあります。3月13日(土)ダイヤ改正により、川内駅到着のすべての列車がJR線に接続するようになり、昼間の接続時間も2〜6分に改善されます(下表を参照)。

【図表で解説】肥薩おれんじ鉄道 下り列車の接続改善

現行ダイヤで八代駅18:55着の上り列車は、八代駅19:11発のJR九州普通列車(熊本駅行)に接続していますが、ダイヤ改正により八代駅の到着時刻が18:49に繰り上がります。これにより、1本早い銀水駅行普通列車(八代駅18:54発)に乗り換えることができるようになります。

3月13日(土)ダイヤ改正により終日にわたり快速列車の運転が取り止められます。現在、土休日に運行している快速列車「スーパーおれんじ」および「オーシャンライナーさつま」は、利用客が減少傾向にあるとし、上下8本すべてが廃止となります。これに伴い、快速列車が運転する土休日は運休となっている普通列車上下3本について、ダイヤ改正後は毎日運転に変更されます(下表を参照)。

【図表で解説】肥薩おれんじ鉄道 3月13日ダイヤ改正 快速列車の運転取り止め

そのほか、水俣駅の下り始発列車である6:05発の隈之城駅行は、水俣駅〜米ノ津駅間の運転が取り止められ、米ノ津駅始発(6:19発)の列車として運行されます。また、川内駅17:38発・上川内駅行列車は運転が取り止められます。

全車指定席の観光列車「おれんじ食堂」は、ダイヤ改正後の運転時刻が一部変更となるものの、おおむね現行ダイヤと同様の行程となります。

ただし、運転日については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による利用状況の変化に合わせて見直されます。2020年度は「通常運行日」が金・土・日曜日と祝日、「貸切運行日」が火・水曜日と定められていますが、2021年度については、「通常運行日」が土・日曜、「貸切運行日」は金曜のみの設定となります。祝日については、日毎に設定されるとのことです。