東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道経由で会津へ 東北新幹線の代替ルート(時刻表付き)

東京と会津地方を結ぶ東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道経由のルートは、地震の影響で一部不通となっている東北新幹線の代替手段として有効です。

(2021年2月24日追記) 東北新幹線は2月24日(水)に全線で運転を再開しています。

特急「リバティ会津」に使用される東武鉄道500系電車(写真AC/Tsushimahikari)
特急「リバティ会津」に使用される東武鉄道500系電車(写真AC/Tsushimahikari)

2021年2月13日(土)の地震の影響により、東北新幹線は現在も那須塩原駅〜一ノ関間で運転を見合わせています。野岩鉄道および会津鉄道には地震による被害はなく、両社は首都圏と福島県をつなぐ代替ルートとして利用を呼びかけています。

浅草駅〜会津田島駅間で運行されている「リバティ会津」は、東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道の3社線を直通する全車座席指定の特急列車です。東武の最新型特急車両500系が使用され、車内は無料Wi-Fiや各座席コンセントが設置されています。

会津田島駅で「リバティ会津」に接続する「リレー号」に乗り継ぐと、JR磐越西線に乗り入れ会津若松駅まで到達できます。下今市駅や鬼怒川温泉駅で乗り継ぐパターンも含めると、首都圏〜会津間で1日上下各6本の特急乗り継ぎルートが利用できます(乗り換え1回のルートのみ、時刻表は下表を参照)。

所要時間(最速)は浅草駅〜会津若松駅間が4時間16分、北千住駅〜会津若松駅間が4時間2分です。さらに、会津若松駅で磐越西線や高速バスに乗り換えることにより、郡山や福島方面へもアクセス可能です。

【図表で解説】東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道 首都圏〜会津ルート時刻表

片道普通運賃は浅草駅〜会津若松駅間が4,770円(大人、以下同じ)、北千住駅〜会津若松駅間が4,580円です。浅草駅・北千住駅からの特急料金は、下今市駅・鬼怒川温泉駅まで1,470円、会津田島駅まで2,160円となっています。会津鉄道の「リレー号」「AIZUマウントエクスプレス」は全車自由席で、運賃のみで乗車できます。

東武線を起点に会津方面へ往復する方向けに、「おトクなきっぷ「ゆったり会津 東武フリーパス[喜多方]」が各駅で発売されています。下今市駅〜東武日光駅・喜多方駅までのフリー区間が乗り降り自由となっており、有効期間は4日間です。お値段は浅草駅発7,390円、北千住駅発7,110円となっており、会津若松駅まで単純往復する場合でも普通乗車券より2,050〜2,150円おトクになります。特急列車に乗車する場合、特急料金が別途必要となります。

また、会津鉄道沿線から東京方面へ往復する方向けには、おトクなきっぷ「浅草往復列車たびきっぷ」が利用できます。川治湯元駅〜下今市駅〜東武日光駅間のフリー乗車区間も付いており、有効期間は4日間です。西若松駅発のお値段は浅草駅まで6,880円、北千住駅まで6,720円となっており、往復の普通乗車券よりも2,060〜2,280円おトクになります。特急列車に乗車する場合は特急料金が別途必要です。会津鉄道主要駅と車内(ワンマン列車を除く)で購入可能です。なお、会津若松駅〜西若松駅間に乗車する場合はJRの乗車券(往復380円)が別途必要です。