JR西日本は、2021年10月2日(土)にダイヤ改正を実施し、北陸エリアでは小浜線・越美北線で列車の運転本数を見直します。
新型コロナウイルス感染症の影響により、各路線の利用状況が大きく落ち込んでいることを踏まえて行われるものです。2022年春のダイヤ改正では全エリア・全時間帯にわたり見直しが行われる予定ですが、構造改革を早期に進めるため、一部の路線におけるダイヤ見直しが先行して実施されます。
北陸エリアでは、小浜線および越美北線ですべての時間帯において運転本数が見直されます(ダイヤ改正後の時刻表は下表を参照)。
小浜線では、全体で8本の列車が一部または全区間の運転が取り止めとなります。区間別に見ると、東舞鶴駅〜小浜駅間では現行ダイヤで26本のところ、ダイヤ改正後は22本となり4本削減されます。小浜駅〜敦賀駅間は現行ダイヤで平日30本、土休日28本運転されていますが、改正後は全日とも24本に統一され、平日は6本、土休日は4本の減便となります。
始発および最終列車の時刻が変更となる区間もあります。現行ダイヤで小浜駅5:26発の上り東舞鶴駅行列車が運転取り止めとなるため、小浜駅の上り始発列車は6:22発の東舞鶴駅行となり、56分の繰り下げとなります。下りの最終列車は、東舞鶴駅発 小浜駅行が現行の21:17発から改正後は20:36発となり41分繰り上げ、小浜駅発 敦賀駅行は20:54発から20:17発へ37分繰り上げられます。上りの最終列車は敦賀駅発 小浜駅行が現行の22:07発から改正後は21:35発となり、32分の繰り上げとなります。
越美北線では、全体で3本の列車が運転取り止めとなります。区間別では、福井駅〜越前大野駅間が現行ダイヤの18本から改正後は15本へと3本削減されます。越前大野駅〜九頭竜湖駅間の本数は9本のまま変わりませんが、運転時刻が変更となります。
現行ダイヤで越前大野駅4:58発の上り福井駅行始発列車は運転が取り止められ、九頭竜湖駅5:41発・越前大野駅6:25発の列車が始発列車となります。福井駅の到着時刻は5:52から7:23へと1時間31分繰り下がるため、北陸本線への乗り換えに大きく影響しそうです。また、現在の下りの始発列車である福井駅6:03発の越前大野駅行が運転取り止めとなるため、始発列車は福井駅9:08発の九頭竜湖駅行となり、3時間以上繰り下がることになります。
なお、小浜線・越美北線とも10月2日(土)ダイヤ改正以降、保守工事などが行われる日に昼間時間帯の一部列車について運転が取り止められます。工事を実施する場合は、あらかじめ時刻表や公式サイトで告知するとのことです。
北陸エリアではそのほか、城端線(高岡駅〜城端駅間)ではダイヤ改正以降、全列車がワンマン列車による運転となります。また、エリア内各路線で時刻や編成両数の見直しが実施されます。