JR西日本は、岡山駅〜尾道駅間の観光列車「ラ・マル しまなみ」を10月・11月限定で三原駅まで延長運転します。
「ラ・マルしまなみ」は、岡山駅を起点にせとうちエリアの広域周遊観光を楽しむアートな観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」で運転する、尾道方面行きルートの列車名です。10月3日(日)〜11月28日(日)の日曜日限定で尾道駅〜三原駅間を延長運転します。さらに、終点の三原駅でせとうち観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」と乗り継ぐと、列車と船でせとうちエリアを1日で横断する旅を楽しむことができます(路線図と運転・運航時刻は下図を参照)。
「ラ・マル しまなみ」は2両編成で全車グリーン車指定席です。乗車券の他に普通列車グリーン券が必要です。岡山駅〜三原駅間の運賃・料金の合計は大人2,520円・小児1,760円です。自転車をそのまま持ち込んで固定できるサイクルスペースは、下り列車で岡山駅〜尾道駅間を途中乗降しない場合にのみ利用できます。延長運転の尾道駅〜三原駅間ではサイクルスペースは利用できません。
瀬戸内シーライン(広島市)が運航する「SEA SPICA せとうち島たびクルーズ」は、12月6日(月)までの月・金・土・日曜および祝日に広島港(宇品)〜三原港間を1日1往復します。船上からせとうちの多島美を体感できるだけでなく、うさぎとのふれあいで有名な大久野島をはじめ、御手洗・下蒲刈島での立ち寄り観光を楽しむことができます。
瀬戸内海汽船トラベルサービスのWebサイトまたは窓口では、スタンダード乗船プラン(6,500円)をはじめ、昼食付きなどの各種プランを発売しています。また、JR西日本ネット予約「e5489」では特別価格の乗船プランを発売しているほか、観光型MaaS(Mobility as a Service)「setowa」でもデジタルチケットを特別価格で購入することができます。いずれも当日発売は行われず、事前予約が必要です。
「ラ・マル しまなみ」往路の三原駅到着後は、2020年10月3日にデビューし1周年を迎える広島エリアの観光列車「etSETOra(エトセトラ)」と並べて写真に収めることができます。また、街歩きガイドが観光スポットをめぐりながら三原港まで案内し、「SEA SPICA」への乗り換え時間を使って三原の街散策を楽しむことができます。
さらに、10月3日(日)限定のおもてなしとして、「etSETOra」往路および「ラ・マル しまなみ」の三原駅到着に合わせ、地域の方による民族伝統芸能「やっさ踊り」の演舞と手旗でのお出迎えが行われます。
なお、「etSETOra」は10月2日(土)から復路(尾道駅発 広島駅行)も呉線経由のルートに変更されるほか、復路で新たに予約できるスイーツメニュー2商品が加わります。