札幌〜稚内 特急「宗谷」でテレワークを JR北海道 Wi-Fi・電源完備の「はまなす」編成

(2021年11月30日) JR北海道の発表によると、2021年12月2日(木)・4日(土)の2日間については使用車両が変更となるため、実証実験は行われません。

JR北海道は多目的特急車両「はまなす」編成を活用し、移動しながら快適に仕事ができるテレワーク実証実験を実施します。

JR北海道キハ261系5000番代「はまなす」編成(中村 昌寛/写真AC)
JR北海道キハ261系5000番代「はまなす」編成(中村 昌寛/写真AC)

働き方改革に合わせて普及が進むテレワークを取り入れた「新たな旅のスタイル」の提供を目指して実施されます。実施日は2021年12月2日(木)〜20日(月)のうち偶数日の計10日間で、対象となるのは特急「宗谷」下り列車の全運転区間(札幌駅〜稚内駅間)です(運転時刻と実施日カレンダーは下表を参照)。

稚内駅より徒歩約2分 最上階に自家源泉の天然温泉大浴場を完備「天然温泉 天北の湯 ドーミーイン稚内」(提供: じゃらん)

全車両に無料Wi-Fiを完備し、全座席でコンセントが利用可能な261系5000番代車両が使われます。対象列車に必要な乗車券類(乗車券・特急券)を購入した方なら追加料金なしで利用が可能です。

増1号車のフリースペース「はまなすラウンジ」横に乗務する受付係員に申し出ると、テーブル付きの多目的室を通話も可能な「テレワークスペース」として利用できます。利用時間はお一人につき30分までとされていますが、利用待ちの方がいない場合は継続して利用が可能です。なお、気分の優れない方や授乳による多目的室の利用が優先となり、テレワーク利用の途中でも席を譲るよう呼びかけられます。

また、はまなすラウンジ内でも4人用テーブル付きの一部ボックス席が「テレワーク優先席」となり、こちらは受付不要で利用が可能です(座席配置は下図を参照)。その他の車両でもすべての座席でWi-Fi・コンセントが利用できますが、多目的室を除く座席では携帯電話での通話はできません。

【時刻表で解説】JR北海道 261系5000番代「はまなす」編成でテレワーク実証実験

この実証実験はANA X(東京都中央区)が企画するモニターツアーと連携して実施されます。道北エリアの豊富温泉と宗谷岬を巡り、列車内でのワーケーションが可能なツアーとして羽田発航空券付き4日間または札幌発3日間のプランが発売されています。