1000形新造車両の愛称は「Le Ciel(ル・シエル)」に 応募3000件 車体ロゴは3月登場 京急

京浜急行電鉄(京急)は、一般から募集していた1000形新造車両(1890番台)の愛称を「Le Ciel(ル・シエル)」に決定しました。

愛称が「Le Ciel(ル・シエル)」に決定した京浜急行電鉄1000形新造車両(Katsumi/TOKYO STUDIO)
愛称が「Le Ciel(ル・シエル)」に決定した京浜急行電鉄1000形新造車両(Katsumi/TOKYO STUDIO)

2021年5月6日(木)にデビューした1890番台は、用途に応じてロングシートとクロスシートの座席パターンを切り替えできることできます。この特徴を活かし、平日は座席指定列車「モーニング・ウィング号」や「エアポート急行」、休日は貸切イベント列車といった幅広い運用を実現しています。

愛称募集は6月16日〜7月30日まで行われ、3,087件の作品が応募されました。当初は9月末の入選作品発表が予定されていましたが、予想を上回る応募数があり、京急グループ社員の投票により最優秀作品を決めたために愛称の決定まで時間を要したとのことです。

最優秀賞には風の谷のさてうさん(ペンネーム)が応募した「Le Ciel」が選ばれました。フランス語で「空」を意味する愛称は、昭和30年代に京急で運転されていた海水浴特急「ラ・メール号」がオマージュされています。京急に乗って遊びに行く「わくわくする雰囲気」をイメージしており、三浦半島や羽田空港から見える空やクロスシート時の快適な眺望も想起させるとの想いが込められています。

風の谷のさてうさんによると、高級感のある響きはウィング号として利用した際の優雅さをアピールできる一方、日本語で4文字以内なので覚えやすく、親しみやすさも兼ね備えているとのことです。また、Le Cielの頭文字を取ると「L/C」となり、1890番代の特徴である「Long/Cross」をも表しているとしています。

また、優秀賞に選ばれたのは「レッドラビット(赤うさぎ)」「飛躍」「サンサン号」「幸風」の4作品です(詳細は下図を参照)。これらを受賞した5名の応募者には京急オリジナルグッズが進呈されます。

【図表で解説】京急 1000形新造車両の愛称決定

愛称「Le Ciel」は京急電鉄によりロゴ化され、2022年3月頃から2号車の車体側面に掲出される予定です。京急電鉄は、多くの応募者の愛称に込めた想いに応えられるよう、新造車両を活用したイベントなどを多数開催していきたいとしています。