朝ラッシュ利用者2割減 駅の停車時間削り速達化 多摩モノレールダイヤ改正 夜間は減便

多摩都市モノレールは2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、速達性の向上や運転間隔見直しなどを行います。

立飛駅〜高松駅間を走行する多摩都市モノレール1000系電車(ringonome/写真AC)
立飛駅〜高松駅間を走行する多摩都市モノレール1000系電車(ringonome/写真AC)

新型コロナウイルス感染症による利用動向の変化により、2021年度の乗客数はコロナ禍前の2019年度と比較して全日で約23%少なくなっています(詳細は下表を参照)。

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朝ラッシュ時間帯も2019年度から利用が約18%減少しており、平日朝の最混雑区間におけるピーク時(8:00〜8:30)の混雑率は直近データ(2022年1月10日〜14日)で80%を下回っています。現状、駅での乗降に時間の余裕ができていることから、今回のダイヤ改正では主要駅での停車時間短縮が図られます。速達化するのは平日朝ラッシュ時間帯の多摩センター駅行列車で、上北台駅〜多摩センター駅間の所要時間は最大で80秒程度短縮されます。

なお、コロナ収束後の利用回復に備えるため、朝ラッシュ時の運転間隔や本数についてはおおむね現状のままとされます。

【図表で解説】多摩都市モノレール 2022年3月12日(土)ダイヤ改正

また、20時以降の乗客数は2019年度比で33%減と時間帯別で最大の落ち込みとなっていることから、平日・土休日とも夜間の閑散時間帯に減便が行われ、運転間隔が見直されます(詳細は上表を参照)。

今回のダイヤ改正では初電の繰り下げおよび終電の繰り上げは実施されません。ダイヤ改正後の各駅時刻表は2022年3月上旬から多摩モノレール公式サイトに掲載するとしています