JR北海道は、釧路湿原の中をのんびりと走行する展望の良い観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」を2022年も運転します。
大きな窓の開放的な展望客車「ノロッコ車両」が使用され、通常の列車よりも速度を落として運転するので四季折々の雄大な湿原風景を堪能できます。車内アナウンスでの見どころ案内も例年好評とのことで、ひがし北海道観光の風物詩として定着しています。乗車した方には、上り・下りで異なるオリジナルデザインの「乗車証明書」が全員にプレゼントされます。車内販売では人気のオリジナルグッズ「ノロッコ号チョロQ」や「ノロッコ号プリン」のほか、今年は新商品も発売されるとのことです。
運転開始日は2022年4月29日(金・祝)で、釧網本線の釧路駅〜塘路駅間を1日1往復します。また、川湯温泉エリアの「エゾイソツツジ」の見頃に合わせ、6月11日(土)は川湯温泉駅まで延長運転されます。6月までの運転日が決まっており、運転期間中の各種おもてなしや7月以降の運転計画については内容が決まり次第、JR北海道の専用ページで知らせるとのことです(運転時刻と運転日カレンダーは下表を参照)。
4両編成のうち展望客車は指定席の3両で、釧路湿原がより多く見える西側には6人掛けボックスシート、通路を挟んで反対側には2人掛けベンチシートが配置されています。3号車はバリアフリー車両で、車いす対応トイレにはおむつ交換用ベビーシートの設備もあります。もう1両は自由席で、4人掛けボックスシートとロングシートが並ぶ通常仕様の客車です。自由席は混雑が予想されるので、指定席の利用が推奨されています。
指定席料金は大人840円・小児420円です。2022年度からは、乗車前の発券や受け取りが不要となる「えきねっとチケットレス座席指定券」が「くしろ湿原ノロッコ号」で利用できるようになりました。乗車の直前でもスマートフォンなどからインターネット予約サービス「えきねっと」で指定席を予約すれば、駅窓口に立ち寄ることなくそのまま席に座ることができます。ただし、乗車券は別途必要です。