長崎の風物詩「納涼ビール電車」3年ぶり復活 イベント車両「あかり」で初運行 貸切OK

長崎電気軌道は、長崎市内を走行する路面電車の車内でビールやお弁当を楽しめるイベント電車「2022納涼ビール電車」を計33日間運行します。

2020年度「おでん電車」として運行した長崎電気軌道のイベント車両「あかり」207号電車

車窓の夜景を肴に飲み放題

長崎の夏の風物詩として毎年人気の企画でしたが、2020年・2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催が見送られたため、3年ぶりの運行となります。落ち着いた色調のインテリアで仕立てられた特別仕様車両「あかり」が今回「ビール電車」として初めて運用されます。長年にわたり「ビール電車」「おでん電車」として活躍してきた1950年(昭和25年)製の207号電車をリニューアルした車両で、地元企業の長崎船舶装備(本社:長崎市)により内外装が一新され、2020年1月に再登場しました。

運行期間は2022年7月29日(金)〜9日10日(土)で、日曜・祝日と8月9日(火)・11日(木)〜15日(月)は運休となります。崇福寺電停を19:00に出発し、約1時間30分のルート周遊中、車窓の夜景を眺めながら生ビールや焼酎、ウイスキーなどを飲み放題で楽しむことができます。途中、折り返す浦上車庫ではトイレ休憩時間が設けられます(運行日、運行経路の路線図など詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】長崎電気軌道 「2022納涼ビール電車」運行

全席購入で貸切可能

乗車代にお弁当、飲み放題が付いたおねだんはお一人4,400円です。各日定員は18名で、2人・3人・4人席の各テーブル単位での購入となります。チケットは前後期に分けてインターネット特設ページで販売され、8月20日(土)まで運行分の前期チケットは7月15日(金)12:00から、8月22日(月)以降分の後期チケットは8月8日(月)12:00からそれぞれ発売開始されます。

決済方法はクレジットカードのみで、カード情報を事前に登録しておくと購入手続きがスムーズになるとのことです。複数の運行日の申し込みを一度に行うことはできません。また、電話やメール、はがきでの申込受付は行われません。

なお、各運行日の全テーブルにあたる18人分のチケット(2人席4枚・3人席2枚・4人席1枚、計79,200円)を購入すると、1両貸切での運行に対応できるとのことです。