日本最古101歳の蒸気機関車 「SL人吉」ラストラン 熊本〜博多間を特別運行 記念式典も

JR九州は、日本最長老の蒸気機関車(SL)を使用する観光列車「SL人吉」の運行を2024年3月で終了することにちなみ、ラストラン特別運行や記念式典などのイベントを企画しています。

D&S列車「SL人吉」をけん引するJR九州の蒸気機関車58654号機(画像提供:JR九州)
D&S列車「SL人吉」をけん引するJR九州の蒸気機関車58654号機(画像提供:JR九州)

大正時代から九州各地で活躍 運行終了の理由は?

「SL人吉」をけん引してきたのは、1922年(大正11年)に製造され九州各地で活躍した通称「ハチロク」こと8620形SLの「58654号機」です。1975年(昭和50年)にいったん廃車となり、肥薩線矢岳駅そばの保存館で静態保存ましたが、1988年(昭和63年)に豊肥本線の観光列車「SLあそBOY」として復活しました。

2009年(平成21年)からは肥薩線の熊本駅〜人吉駅間で「SL人吉」としての役務に就き、デザイン性の高い車内設備の客車とともに人気を博しました。豪雨災害による肥薩線の不通に伴い、現在の「SL人吉」の運行区間は鹿児島本線の鳥栖駅〜熊本駅間です。アニメ映画「鬼滅の刃 無限列車編」とタイアップし、「SL鬼滅の刃号」として2020年11月〜12月に特別運行したのは記憶に新しいところです。

58654号機は現有する運行可能なSLとしては日本で最も古く、2022年11月には誕生100歳を記念したイベントが八代駅で開催されました。JR九州は「SL人吉」運行終了の理由として、落成から100年を超えたSLの老朽化が著しく部品の調達も困難で、メンテナンスを担う技術者の確保も難しくなっていることをあげています。

(「SL人吉」3月の運転日・時刻、熊本〜博多間ラストラン特別運行、運行終了式典など詳細は下の図表を参照)

【時刻表で解説】「SL人吉」3月の運転日・時刻、熊本〜博多間ラストラン特別運行、運行終了式典

ラストラン翌日にも運行の姿が見られる!

「SL人吉」最終月となる2024年3月は、鳥栖駅〜熊本駅間で16日間の通常運行が計画されています。3月23日(土)は熊本駅から博多駅まで区間を延長して往復するラストラン特別運行で、博多駅では熊本駅に向かう列車の発車に合わせて記念出発式が開催される予定です。いずれも乗車日の1か月前からみどりの窓口や「JR九州インターネット列車予約」で指定席が発売されます。

「SL人吉」はラストラン翌日の3月24日(日)にも熊本駅から八代駅までの片道でSLけん引により運行されますが、沿線の方に限定した招待運行のため一般発売は行われません。10:58頃に八代駅に到着した後は、同駅で運行終了式典が開催されます。こちらは一般の方の見学も可能ですが、当日の状況によってホームへの入場制限を行う場合もあるとのことです。

これまで車内ではさまざまな「SL人吉」グッズが販売されてきましたが、ラストラン前に2つの新商品が加わります。一つは58654号機の姿が刻まれた3Dクリスタル(10,100円)で、同機の年齢と同じ101個の数量限定販売です。もう一つは「ありがとう! SL人吉」特設サイトの寄せ書き風デザインをプリントしたフェイスタオル(2,000円)で、お見送りの際のアイテムとしても映える一枚です。

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