JR東日本東北本部は、東北本線の仙台駅〜小牛田駅・石越駅間で全車指定席の特急「イブニングウェイ」を2025年7月4日(金)から新たに運転します。
かつて東北本線には、上野駅〜青森駅間のロングラン昼行特急「はつかり」をはじめ多彩な優等列車が設定されていましたが、1982年(昭和57年)の東北新幹線開業を機に順次廃止されました。その後の青函トンネル開通により、首都圏と北海道を結ぶ寝台特急「北斗星」「カシオペア」が華々しく登場しましたが、北海道新幹線に役目を譲るかたちで2016年(平成28年)までに定期運行を終了しています。
7月4日(金)に登場する特急「イブニングウェイ」は、9月26日(金)まで毎週金曜日(8月15日(金)を除く)の夜、下り方面のみ1日2本運転します。10月以降も金曜日を中心に運転する予定で、臨時列車扱いではあるものの、仙台駅以北の東北本線では久々に恒常的な優等列車が復活します。使用車両は、ゆったり座れるリクライニングシートを備えたキハ110系気動車「レトロラッピング車両」2両編成です。
運転時刻は、「イブニングウェイ1号」が仙台駅18:15発の小牛田駅行(18:51着)、「同3号」は仙台駅20:34発で石越駅(21:36着)まで運転します。いずれも仙台駅を出発すると途中の8駅を連続で通過し、鹿島台駅から先は終点まで各駅に停車します。小牛田駅までの所要時間は最速34分(3号)と普通列車より10分速く、さらに同駅では石巻線・陸羽東線へスムーズに乗り換えできるダイヤが組まれます。
「イブニングウェイ」の乗車には、乗車券または定期券のほかに指定席特急券が必要です。仙台駅から小牛田駅までの特急料金は1,290円(大人1名)ですが、「えきねっと」では期間限定の「在来線チケットレス特急券(トク割)」が設定され、50%割引の640円で購入することができます。また、7月中の運転日に仙台駅から乗車した方を対象に、コンビニ「NewDays」で使える200円クーポンを車内で配布する記念キャンペーンも展開予定です。