東急電鉄は、シニア層を対象とした1か月2,000円の電子乗車券「東急線乗り放題パス(over60)」を限定発売します。
アフターコロナの新たな生活様式、多様化する利用スタイルに合わせた新たな乗車券サービスの第1弾として企画されたもので、エリア内の移動需要をつくることを目的に提供されます。新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛の長期化で二次的な健康被害が社会課題となっており、外出や人との交流を鉄道を通じてサポートすることで健康促進に貢献したいとしています。
「東急線乗り放題パス(over60)」は2,000円で発売され、2021年11月1日(月)〜30日(火)の1か月間に限り東急線全線が乗り放題になります(乗り放題エリアの路線図は下図を参照)。通年発売の1日乗車券「東急線ワンデーパス」(大人680円)の3日間分のおねだんとほぼ同額という、大変おトクな設定です。世界各地で旅行・レジャー予約サイトを運営しているKlook Travel Technology(クルック、東京都渋谷区、本社香港)と連携し、スマートフォンアプリ「Klook」を活用した電子乗車券として提供されます。乗車・降車時に乗車券画面を駅係員に提示して利用します。
60歳以上で東京都・神奈川県にお住まいのクレジットカード「TOKYU CARD」または現金ポイントカード「TOKYU POINT CARD」会員が対象です(TOKYU POINT CARDは10月10日(日)までに新規登録する必要があります)。ただし、10月15日(金)時点でTOKYU POINT Webサービスに登録しており、東急カード(東京都世田谷区)からのメールマガジンを受信できることが条件です。「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録し、対象者に配信されるメールマガジンのアンケートに回答した方の中から東急電鉄が1,000名を上限に選出します。アプリのインストールおよび乗車券の購入方法は後日メールで案内されます。
東急電鉄は現在、実証実験中のサブスクリプションサービス「TuyTuy」や、東急株式会社主体で実証実験をした「DENTO」の利用データを分析した結果、おトクな価格で東急線ワンデーパスを提供することにより移動を促進する効果があったとしています。今後はシニア層だけでなく、子育て世代など沿線居住者に向けたさまざまなサービスを提案していきたいと話しています。