東急電鉄、東京都交通局、東京メトロ、埼玉高速鉄道は、目黒線・都営三田線・南北線・埼玉スタジアム線で8両編成列車の運行を開始します。
現在はすべて6両編成で相互直通運転している各路線ですが、輸送力増強と快適性向上のため8両編成への置き換えが進められます(路線図は下図を参照)。
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東急電鉄は、2019年秋から3編成導入している新型車両3020系をはじめとする目黒線の6両編成列車について、2022年4月上旬以降、順次2両を増結します。東急新横浜線が開業する2023年3月までには保有する26編成をすべて8両編成に統一し、相鉄線と都心を結ぶ直通列車にも使用する予定としています。増結する中間車両には全車両にフリースペースが設けられバリアフリー対応が強化されるとともに、安心な車内環境づくりのため、LED蛍光灯一体型の防犯カメラ「IoTube(アイ・オー・チューブ)」が全車両に搭載されます。また、目黒線内の13駅には新たに2両分の乗降口が整備され、ホームドアや防犯カメラなどによりホーム上の安全対策も施されています。
東京都交通局は現在、試運転を行っている新型車両6500形の営業運行を2022年5月14日(土)から開始し、今後は2023年3月までに13編成が順次導入されます。すべての車両に防犯カメラとフリースペースが設置されるほか、誰でも使いやすい低い吊り手と荷棚の採用、抗ウイルスコーティングの施工などで快適性向上が図られています。2022年度下期には「車両情報収集システム」の稼働が予定されており、リアルタイムに収集・蓄積したデータの有効活用を目指しているとのことです。また、西高島平駅から三田駅までの全24駅にすでに設置されているホームドアがすべて更新され、8両編成対応のための増設が行われました。
東京メトロ南北線と埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線では、2022年4月上旬から東急電鉄所属の8両編成列車の運行が開始され、その後は順次、8両編成での運行数が増やされるとのことです。南北線では新たに15駅でホーム延伸が行われ、5駅でホーム階から改札階までのエスカレーター・階段が増設されました。また、埼玉スタジアム線でもホームおよびホームドア工事のほか、行先案内表示装置や運行管理システムの更新が行われたとのことです。