コロナ感染拡大で乗務員の確保困難 特急を運休 「ソニック」「かもめ」計120本 JR九州

JR九州は、乗務員に新型コロナウイルス感染症が拡大したことを理由に、大分・長崎方面の一部特急列車について運転を10日間取り止めます。

特急「ソニック」などで運行しているJR九州883系電車(マイペイ/写真AC)
特急「ソニック」などで運行しているJR九州883系電車(マイペイ/写真AC)

「第7波」が列車運行にも波及

運転を取り止める特急列車の1日あたりの本数は、博多駅〜大分駅間の「ソニック」10本と、博多駅〜長崎駅間の「かもめ」2本です。いずれも夏季臨時列車として計画されていた列車で、現時点で2022年7月27日(水)〜8月5日(金)の運休が決まっており、期間中の運休本数は計120本です。運休期間の延長を行う場合は改めて告知するとしています。

JR九州は、感染拡大により列車運行に必要な乗務員の確保が困難な状況となっていると今回の運休の経緯を説明しています。福岡県では7月24日(日)現在、4日連続で1万人を超える新規陽性者が確認されており、陽性者や濃厚接触者の拡大が公共交通機関の運行にも影響を及ぼしています(運休する列車の時刻など詳細は下の図表を参照)。

【時刻表で解説】JR九州 乗務員の新型コロナ感染症拡大により一部特急列車を運休

無手数料で変更・払い戻し

運休する列車の指定席特急券をお持ちの場合、駅窓口や指定席券売機等で他の列車に変更するよう案内されています。通常は変更できない「九州ネット早特7」などのきっぷについても特例で変更を受け付けるとのことです。また、運休を理由に旅行を見合わせる場合、一部のきっぷを除いて無手数料での払い戻しを行うとしています。

また、「JR九州インターネット列車予約」で予約した特急券を払い戻したい場合、きっぷの受取前なら操作は不要です。ご自身により取り消し操作を行うと通常の手数料がかかってしまうため、予約トップページに掲載されている案内に注意するようJR九州は呼びかけています。