花咲く丘へ「フラノラベンダーエクスプレス」 「富良野・美瑛ノロッコ号」で車窓堪能

JR北海道は、観光ハイシーズンを迎える富良野・美瑛エリアでキャンペーン「JRで行く 富良野・美瑛2023」を展開し、行楽に便利な観光列車「フラノラベンダーエクスプレス」「富良野・美瑛ノロッコ号」を運転します。

富良野駅に停車中の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」をけん引するJR北海道DE15形ディーゼル機関車と510系トロッコ客車(まこりげ/写真AC)
富良野駅に停車中の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」をけん引するJR北海道DE15形ディーゼル機関車と510系トロッコ客車(まこりげ/写真AC)

札幌から2時間…列車で富良野が近い!

ラベンダーをはじめとする花々が咲き誇る「ファーム富田」、立ち枯れたカラマツが幻想的な雰囲気を醸し出す「青い池」など、この季節の富良野・美瑛には一度は訪ねてみたいスポットが数多くあります。JRのキャンペーン公式サイトには、列車と周遊バスだけで定番の観光地を巡ることができる、札幌・旭川発着のモデルコースが掲載されています。

札幌駅からは、約2時間で富良野駅まで乗り換えなしで結ぶ便利な特急列車「フラノラベンダーエクスプレス」が2023年6月10日(土)から運転を開始します。使用車両はキハ261系5000代「ラベンダー」編成で、全車両・全席でWi-Fiと電源コンセントを利用できる快適性がアピールポイントです。今年度から新デザインになるヘッドマークにも注目です。

7月2日(日)・3日(月)の両日は、「フラノラベンダーエクスプレス」の車内で富良野・美瑛の観光体験ができるイベント「フラノトレインマルシェ」が開催されます。フリースペースとして使用される1号車「ラベンダーラウンジ」内で、富良野美瑛広域観光推進協議会の方々の協力による「ふらのワイン」の試飲会、ラベンダーの香り体験などのイベントが実施される予定です。

また、一部を除く土曜日の運転日には「週末トレインマルシェ」として、上り列車で鉄道グッズの特別販売が行われます。1号車の販売カウンターではふらの観光協会の方々が「駅プレートマグネット」など、車内でしか買えないグッズを中心に販売する予定です(「フラノラベンダーエクスプレス」「富良野・美瑛ノロッコ号」の運転日・運転時刻など詳細は下の図表を参照)。

【時刻表で解説】「フラノラベンダーエクスプレス」「富良野・美瑛ノロッコ号」の運転日・運転時刻

“見どころ”でのんびり走るトロッコ列車

富良野線では、田畑の中をのんびり走るトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」が登場し、臨時駅「ラベンダー畑駅」も開設されます。3両編成の客車のうち1両は指定席で、窓口や券売機での受け取りが不要な「えきねっとチケットレス座席指定券」でも利用することができます。8・9月の運転日はけん引するディーゼル機関車(DL)が変更され、異なるデザインの走行姿で楽しませてくれます。

沿線の一部“見どころ”では速度を落として運転するので、オープンエアの車窓から雄大な絶景をじっくり眺められます。富良野・美瑛らしさをより感じられるよう、造花ラベンダーなどによる車内装飾が施されるほか、各停車駅は歓迎の横断幕やフラッグで彩られます。運転初日の6月10日(土)は、沿線の方々やご当地キャラクラーが利用者を出迎えるおもてなしが主要駅で実施されます。

なお、「富良野・美瑛ノロッコ号」では車内販売は行われないため、夏場の暑い時季は飲料などを持参して乗車するよう呼びかけられています。

「フラノラベンダーエクスプレス」「富良野・美瑛ノロッコ号」に乗車した方には、旅の記念として乗車証明書がプレゼントされます。「フラノラベンダーエクスプレス」は上りと下り、「富良野・美瑛ノロッコ号」は季節によって異なるデザインです。また、2列車コラボレーション企画として、それぞれの列車でもらえる証明書の裏面を並べるとデザインがつながる仕掛けも用意されています。

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