近畿日本鉄道は、大阪難波駅〜近鉄名古屋駅間を運行する名阪特急のうち、停車駅の少ない列車をすべて新型車両「ひのとり」に統一すると発表しました。
大阪難波駅および近鉄名古屋駅を毎時0分に発車する、停車駅の少ない名阪特急が2021年2月13日(土)から「ひのとり」に統一されます。土・休日には左記以外にも停車駅の少ない特急列車が運転されていますが、これらもすべて「ひのとり」で運転されます。
また、大阪難波駅・近鉄名古屋駅毎時30分などに発車する停車駅の多い名阪特急は、同日からすべて「アーバンライナー」による運転になります。これにより、名阪特急は停車駅パターンごとに「ひのとり」と「アーバンライナー」で統一され、わかりやすくなります(図表参照)。
「ひのとり」の愛称をもつ80000系電車は、2020年3月14日に運転を開始した近鉄の最新鋭特急です。日本最大級の座席間隔で配置された3列シートのプレミアム車両をはじめ、日本初となる全席へのバックシェル型シートの採用など、すべての車両で快適性の向上が図られています。近鉄によると、コロナ禍においても2020年度上半期のプレミアム車両乗車率が約7割にのぼり、好調なスタートを切ったそうです。
「アーバンライナー」は、「ひのとり」の登場まで名阪特急の主力を担っていました。2002年にデビューした新型の「アーバンライナーnext」21020系と、1988年から活躍し、2003年以降に改造工事を受けサービス水準が向上された「アーバンライナーplus」21000系が在籍しています。