黄色い1000系も「バーミリオン」デザインに 開業120周年の阪神電車「赤胴車」色が続々復活

阪神電気鉄道は、既存の急行用車両を「赤胴車」の愛称で親しまれていたかつてのイメージへとデザイン変更する施策を進めており、2025年夏からは1000系車両のデザインを順次切り替えます。

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最新型3000系に準じた赤色に

阪神は2027年春から、同社初の座席指定サービスに対応した新型の急行用車両3000系を導入することをすでに発表しています。3000系の外観カラーに採用されるのは、かつて急行用車両のシンボルだった赤色塗色「バーミリオン」を受け継ぐ新色「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」です。再びという意味を持つ接頭語「Re」をバーミリオンに冠した造語で、長年にわたり支持された赤胴車を継承し、期待に応え続ける車両になってほしいという思いが込められています。

1905年(明治38年)に日本初の都市間電気鉄道として開業してから120周年という記念イヤーを迎えたことに関連し、既存の急行用車両についても順次、バーミリオンを用いたデザインに統一します。今回、新たにデザイン変更を受ける1000系は、阪神なんば線と近畿日本鉄道奈良線の直通運転に対応するため、2007年から導入した急行用車両です。外観には黄色に近い「ビバーチェオレンジ」が用いられていますが、発表された新デザインでは先頭車の前面から乗務員室扉までと、側面の乗降扉部分に3000系と同じリ・バーミリオンが配色されます。

一度は全廃した「赤胴車」8000系で復活

デザイン変更を施工するのはすべての1000系(6両編成13本、2両編成9本)で、2025年8月下旬頃に第1編成が運行開始する予定です。一方、すでにデザイン変更が進められているのは、鮮やかな「プレストオレンジ」とベージュのツートンカラーをまとい、急行用車両として最も多い19編成が在籍する8000系です。1984年にバーミリオンとクリーム色のツートンカラーという伝統的な赤胴車スタイルで登場しましたが、リニューアルで2015年までにすべての編成が現在の配色に改められました。

その後、武庫川線で運行を続けていた7990・7890形が2020年6月に引退したことにより赤胴車は全廃されましたが、利用者から復活の要望が多く、すべての8000系を登場時のデザインに戻すことが決まりました。最初に施工された8215編成が2025年5月、阪神として約5年ぶりの赤胴車として運行を開始しており、今後、3年から4年かけて順次、8000系の赤胴車デザインが復元します。同社にはほかに急行用車両として9000系、9300系が在籍していますが、それらの新デザインについても決まり次第発表し、「阪神の急行用車両といえばバーミリオン」というイメージ定着を目指します。

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