JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が2025年7月26日(土)に運行開始から11周年、東武鉄道の特急「スペーシア X」が7月15日(火)に運行開始2周年を迎えることを記念し、初めてのコラボレーション企画を実施します。
「伊予灘ものがたり」と「スペーシア X」
茜色や黄金色を取り入れたレトロモダンな車体デザインが特徴の伊予灘ものがたりは、車窓から伊予灘の海を眺めながら四国・愛媛の伝統工芸や食事、人々とのふれあいを楽しむことができる観光列車です。週末を中心に松山駅~伊予大洲駅・八幡浜駅間を海沿いの「愛ある伊予灘線」経由で1日4便運行し、車内では運行時間帯により違ったテーマによる地元食材を使った事前予約制の食事も提供されます。海向きのグリーン個室「フィオーレスイート」を備えた現在の車両は2022年4月に運行を開始した2代目で、リニューアルからの乗車人数は2025年6月28日(土)に8万人を突破しました。
一方、日光東照宮で使われる「胡粉(ごふん)」をイメージした高貴な白色の車体に工芸品のような窓枠が並ぶ外観のスペーシア Xは、乗車した瞬間から日光・鬼怒川への旅を感じられる東武のフラッグシップ特急です。沿線の食材を提供するカフェカウンター、個室やラウンジを含む6種類の座席バリエーションなど、移動時間を楽しむための上質なサービスが自慢です。2023年7月の運行開始以来、鉄道友の会「ブルーリボン賞」、国土交通省「日本鉄道賞特別賞」など多くの受賞歴を持ち、最近では国際的なデザイン賞であるドイツの「Red Dot Award: Product Design 2025」にも選ばれました。
両列車の共通点は?
両観光列車は個室車両を備え、沿線事業者がつくった「食」を車内で提供しているという共通の特徴を持つ縁により、初のコラボ企画が実現します。まず、スペーシア Xの1号車カフェカウンター「GOEN CAFE SPECIA X」では、伊予灘ものがたり車内でも提供されている水口酒造(愛媛県松山市)のクラフトビール「道後ビール湯あがりIPA」が8月中旬から期間限定で生ビールタワーのラインナップに加わります。
また、コエドブルワリー(埼玉県川越市)がスペーシア Xのために特別醸造した日光杉が香るクラフトビール「Ceder X PA」は9月中旬以降、伊予灘ものがたり車内で缶ビールとして限定発売されます。8月23日(土)には、伊予灘ものがたりで車内サービスを行うアテンダントが浅草駅7:50発「スペーシア X 1号」に乗車し、車内で特別なおもてなしを行います。東武日光駅到着後は、駅構内で13時頃までJR四国のPRイベントを開催するとのことです。