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JR西日本は、先日から降り続く大雨に伴う2021年8月16日(月)の運転計画を発表しました。
8月14日(土)〜15日(日)にわたり全区間で運転を見合わせた広島・山口エリアですが、具体的な被害が確認されました。山陽本線の小野田駅〜厚狭駅間では、大規模な路盤流出と架線柱の倒壊、架線とケーブルの切断が発生しています。切断されたケーブルは宇部線・小野田線の信号・通信制御に関わるもので、ケーブルが復旧できない限り両線の列車の運行ができない状況としています。
影響を受ける山陽本線(厚東駅〜厚狭駅間)、宇部線(新山口駅〜宇部駅間)および小野田線(宇部新川駅〜小野田駅間)の各区間は運転見合わせが続き、運転再開までは10日程度要すると見込まれています。これらの区間ではバス代行が検討されていますが、早くても8月18日(水)以降の開始となる予定です。
その他の区間でも線路設備の点検が順次行われていますが、点検が終了していない区間は8月16日(月)も運転が見合わされます。始発から運転が見合わされるのは、呉線(糸崎駅〜広駅間)、芸備線(備後落合駅〜下深川駅間)、福塩線(府中駅〜三次駅間)、岩徳線(岩国駅〜徳山駅間)、山陰本線(益田駅〜長門市駅間)、山口線(宮野駅間〜益田駅間)および美祢線(厚狭駅〜長門市駅間)です。代行輸送は行われません。被害の状況によっては、運転再開まで相当期間がかかる可能性もあるとしています。
上記以外の広島・山口エリアの各区間では8月16日(月)から運転が再開されます。山陽本線(糸崎駅〜岩国駅間)および芸備線(下深川駅〜広島駅間)は始発列車から運転再開の予定ですが、点検の状況によっては始発から運転できない可能性もあるとしています。そのほか、呉線(広駅〜広島駅間)、可部線(広島駅〜あき亀山駅間)、山陽本線(岩国駅〜厚東駅間、厚狭駅〜下関駅間)、山陰本線(長門市駅〜下関駅間)および山口線(新山口駅〜宮野駅間)は始発から運転再開されますが、通常より速度を落としての運転や、列車本数を減らして運転する可能性があります。
岡山・福山・山陰エリアで8月15日(日)まで運転が見合わされていた姫新線、因美線、津山線、伯備線、芸備線(新見駅〜備後落合駅間)および福塩線(福山駅〜府中駅間)については、8月16日(月)は始発から通常通り運転が行われますが、線路設備の点検等の結果により、運転取り止めや速度を落としての運転が行われる可能性があります。木次線は、出雲横田駅〜備後落合駅間で終日運転を取り止め、代行輸送が行われます。
中国地方の特急列車は、「スーパーおき」の全列車が新山口駅〜益田駅間で部分運休となりますが、その他の列車は通常通り運転されます。観光列車「奥出雲おろち号」「etSETOra」は8月16日(月)は運転取り止めとなります。
一方、8月15日(日)まで運転見合わせが続いた近畿・北陸地方の各区間については、8月16日(月)は通常通り運転される予定です。