京浜急行電鉄は、2021年3月27日(土)に実施するダイヤ改正において、平日ダイヤの下り列車を中心に終電時刻を繰り上げると発表しました。
追記: ダイヤ改正実施日に誤りがありましたので訂正します。(2021年1月29日13:30更新)
終電繰り上げの対象となるのは平日ダイヤのみです。京急本線・空港線・逗子線・久里浜線の下り列車では、三浦海岸駅行終電の品川駅発車時刻が現行ダイヤより18分、京急久里浜駅行の終電が現行より30分早くなるなど、全体で10〜30分程度繰り上がります。現行ダイヤでは品川駅0:02発の特急が金沢八景駅で逗子線の終電に接続していますが、改正後は品川駅23:46発の逗子線に直通する特急逗子・葉山駅行が最終列車となります。
また、現行ダイヤで品川駅を0:23に発車する金沢文庫駅行の最終特急は、途中駅で普通列車に接続しないダイヤが組まれています。3月27日(土)ダイヤ改正後は0:02発に繰り上がり、途中の京急川崎駅・神奈川新町駅・上大岡駅で最終の普通列車に接続するようになります。
そのほか、空港線・逗子線の上り列車の終電も時刻が繰り上げられます。大師線の終電時刻に変更はありません。
繰り上げとなる終電の混雑を回避するため、終電前に2本の列車が増発されます。1つは、泉岳寺駅23:48発(品川駅23:53発)の特急神奈川新町駅行、もう1つは羽田空港第1・第2ターミナル駅23:48発のエアポート急行神奈川新町駅行です。
京急によると終電繰り上げは、夜間における保守作業時間の確保と労働環境の改善を目的としており、さらに新型コロナウイルス感染症により深夜の利用状況が大きく変化している実態を踏まえて行うとしています。下表は主要駅の終電時刻表です。なお、現行時刻は通常時のもので、1月20日(水)から実施している「緊急事態宣言に伴う終電時刻繰り上げ」後の時刻ではありません。
平日の朝ラッシュ時間帯に運転している座席指定列車「モーニング・ウィング号」の座席数が大幅に増加するという話題も発表されました。大型連休後の5月6日(木)から、三浦海岸駅6:09発、品川駅7:28着の「モーニング・ウィング3号」が8両から12両編成に増強されます。
京急で初めてのトイレ付きとなる新造の1000形車両が投入され、三浦海岸駅から金沢文庫駅まではこの車両が4両編成で運行されます。金沢文庫駅で別車両の8両編成と増結し、品川駅まで12両編成での運行となります。座席数は現在の539席から128席増えて667席となり、ゆったり座って通勤できるチャンスが増加します。
3月27日(土)ダイヤ改正ではそのほか、日中時間帯の一部普通列車が減便されます。品川駅〜京急蒲田駅間で折り返し運転している日中の普通列車は2020年5月9日から運休となっていますが、ダイヤ改正を機に設定が廃止となります。京急では、利用状況に合わせた輸送力に調整することと、乗務員の感染防止対策および労働環境の改善が目的と説明しています。この区間の普通列車はほかの区間と同様、10分間隔での運転となります。