小田急ロマンスカー アプリ「EMot」でも発売 デジタル箱根パスと併用で観光が便利に

小田急電鉄は、特急ロマンスカーの電子特急券をスマートフォンアプリ上で購入できるサービスを開始しました。

新宿駅に停車中の小田急「ロマンスカーGSE」70000形電車(fujikiseki1606/写真AC)
新宿駅に停車中の小田急「ロマンスカーGSE」70000形電車(fujikiseki1606/写真AC)

小田急電鉄が提供するMaaS(Mobility as a Service)アプリ「EMot(エモット)」のメイン画面に「特急券」タブが新設され、2021年9月21日(火)から電子特急券の予約・購入ができるようになりました。さまざまな移動手段が考慮された「複合経路検索」を行い、結果に表示される「照会・予約」ボタンをタップして予約に進むこともできます。決済には事前に登録したクレジットカードを使用します。予約・購入済みのチケット管理も便利で、車型アイコンとともに特急券情報が一覧表示されます。

従来、「EMot」の経路検索結果から特急券を予約する場合は「e-Romancecar」サイトへ遷移し、必要情報を都度入力する必要がありました。アプリ内で操作が完結するようになり、よりスムーズに特急券を購入することができます。また、「EMot」で箱根周遊に便利な「デジタル箱根フリーパス」と特急券が併せて購入可能になり、アプリ一つで便利に観光へ出かけることができます。

既存のチケットレスサービス「e-Romancecar」「ロマンスカー@クラブ」と同様、「EMot」での特急券購入でもシートマップによる空席確認後の座席指定や、列車の変更および払い戻しにも対応しています。「EMot」で予約した特急券は指定時刻までにアプリ内で購入を完了する必要があり、券売機や窓口での購入・発券はできません(3つのサービスの比較は下表を参照)。

発売対象は、小田急線および箱根登山線の各駅を発着する区間の特急券です。ただし、小田原駅〜箱根湯本駅間のみの利用や、東京メトロ千代田線およびJR御殿場線を含む区間の利用は対象外です(小田急線〜御殿場線松田駅間の特急券は購入可能)。

【図表で解説】小田急 MaaSアプリ「EMot」で特急ロマンスカーの特急券発売開始

小田急電鉄は、デジタル技術を活用した利便性の高いサービスの提供を目指しており、引き続き利用者の生活に寄り添うMaaSアプリを目指して「EMot」をアップデートしていくとのことです。5月26日には小田急線沿線の飲食・物販サブスクリプションサービス「EMotパスポート」がリニューアルされ、小田急百貨店内店舗と連携した新メニューや、アルコール類(生ビール・ハイボール)なども定額内で利用できるようになっています。