熊本市電 1か月限定で試験的に増便 朝の混雑緩和へ 新水前寺駅でのJRからの接続も改善

熊本市交通局は、朝の通勤・通学ラッシュ時間帯の混雑緩和のため、市電の一部区間で折り返し運行を試験的に実施します。

熊本市交通局0800形電車(ヒゴ清正/写真AC)
熊本市交通局0800形電車(ヒゴ清正/写真AC)

実施対象は平日ダイヤの全系統です。特にピークとなる7:30〜8:29の間、一部区間において混雑率が高いことを受け、折り返し運行により輸送力を強化することで混雑緩和が図られます。実施期間は2021年11月1日(月)〜12月3日(金)の約1か月間で、試験的にダイヤを変更することで効果検証や課題の洗い出しを行うとのことです。

具体的には、朝ラッシュ時間帯に神水交差点停留所、新水前寺駅前停留所および辛島町停留所で折り返す便が新たに運転されます。神水交差点停留所の始発便は2本(ともに辛島町停留所行)、新水前寺駅前停留所の始発便は4本(辛島町停留所行2本、上熊本停留所行2本)が設定されます。また、健軍町停留所始発の上熊本停留所行1本も増便され、この電車は連接車で運転されます(各停留所間の運転本数の変更イメージは下図を参照)。

また、新水前寺駅でJR豊肥本線から乗り換える方が多いため、到着するJRの電車に合わせた運転時刻に調整することで利便性の向上が図られます(乗り換え時刻表は下表を参照)。

【時刻表で解説】熊本市電 折り返し運行を試験実施

実施期間中、変更となる時刻表は各停留所に掲示されるほか、熊本市電公式サイトでも確認することができます。