朝ラッシュ・夜間に減便 日光線急行は普通に置き換え 東武 本線系統22年3月ダイヤ改正

東武鉄道は、2022年3月12日(土)に東武スカイツリーラインおよび伊勢崎線・日光線系統の各路線でダイヤ改正を実施します。

ワンマン運転に対応した東武20430型電車(Rsa/Wikipedia, CC 表示-継承 3.0)
ワンマン運転に対応した東武20430型電車(Rsa/Wikipedia, CC 表示-継承 3.0)

今回のダイヤ改正では、全時間帯において利用状況に合わせた輸送力や運行形態の見直しが実施されます。東武スカイツリーラインでは平日の朝・夕ラッシュ時間帯を中心に、輸送需要に合わせて一部の列車の運転取り止めや列車種別の見直しが行われます。朝の上り列車はピーク時間帯(北千住駅6:00〜9:00着)の列車本数が現行より10本減少し、夜時間帯(北千住駅21時発以降)は下り列車の本数が11本削減されます(詳細は下表を参照)。また、昼間時間帯は東京メトロ半蔵門線・日比谷線に直通する一部列車の運転区間が短縮され、久喜駅・南栗橋駅から都心方面への運転本数が減少します(詳細は下図を参照)。

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日光線・鬼怒川線では、南栗橋駅〜東武日光駅・新藤原駅間で運転している急行・区間急行列車の大半が普通列車に種別変更されます(詳細は下表を参照)。また、佐野線・小泉線・桐生線・宇都宮線では、早朝および夜間時間帯の列車本数や運転時刻が見直されます。

現在、日光線〜宇都宮線の直通列車(南栗橋駅〜東武宇都宮駅間)ではワンマン運転が実施されていますが、南栗橋駅以北の日光線・鬼怒川線全線にワンマン運転区間が拡大されます(特急列車を除く)。また、特急列車、「AIZUマウントエクスプレス」および鬼怒川温泉駅始発の一部普通列車を除き、野岩鉄道・会津鉄道への直通列車の運転が取り止められます(詳細は下表を参照)。

特急「リバティ」は現在、下今市駅〜東武日光駅・会津田島駅間のみ乗車する場合は特急券不要で乗車できますが、この制度が変更となります。ダイヤ改正後は乗車券のみで利用できる区間が鬼怒川温泉駅〜会津田島駅間のみの乗車に限られ、下今市駅〜東武日光駅・鬼怒川温泉駅間での乗車には特急券が必要になります。これに伴い、特急「リバティ会津」は鬼怒川線内の一部停車駅が変更となるほか、野岩鉄道・会津鉄道線内の停車駅も一部見直されます(詳細は下図を参照)。

【図表で解説】東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線系統 2022年3月12日(土)ダイヤ改正

そのほか、昨今の社会環境の変化への対応に加え、夜間作業等の労働環境の改善のため、東武スカイツリーライン・伊勢崎線・小泉線の一部区間で最終列車の繰り上げが実施されます(詳細は上表を参照)。このうち、太田駅から東小泉駅方面の小泉線最終列車が53分程度繰り上げられることに伴い、太田駅から館林駅までの最終列車が東小泉駅経由から足利市駅経由のルートに変更となります(太田駅の発車時刻は3分程度繰り上げ)。

一方、新しい生活様式により混雑を避けた着席通勤ニーズが高まっていることに対応し、早朝時間帯の一部上り特急列車の運転時刻について、北千住駅到着が朝のピーク時間帯となるよう見直されます(運転時刻は上表を参照)。また、働き方の多様化により夕方早い時間帯の帰宅需要が高まっているとして、日比谷線内発の下り座席指定列車「THライナー」の運転時刻が1時間早められます(運転時刻は上表を参照)。

今回のダイヤ改正は、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした行動の変化や将来的な輸送需要を踏まえて実施されます。東武鉄道はこれまで、都市路線・地方路線のそれぞれの特性に応じたサービス提供や効率化を実施してきましたが、現状に適した輸送サービスに改めることにより、一層の効率化を図るとしています。