国鉄急行「砂丘」を再現 一夜限りの“走るBar”も 岡山DCに連動 特別列車企画が目白押し

JR西日本は、2022年7月から始まる大型観光キャンペーン「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、観光列車・イベント列車運行などの企画を続々と発表しています。

JR西日本キハ47系気動車「ノスタルジー」国鉄急行色編成(ゆー63/写真AC)
JR西日本キハ47系気動車「ノスタルジー」国鉄急行色編成(ゆー63/写真AC)

美作(みまさか)へ国鉄型気動車で

岡山・備後エリアでは岡山DCと連動した特別企画「おか鉄フェス2022」が展開され、国鉄型の車両が現役で運行するこの地域ならではの、鉄道を存分に楽しめるコンテンツが多数企画されています。これまでに、津山線で運行開始する新たな観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」や、山陰エリアの観光列車「あめつち」の津山駅初乗り入れなどの詳細が告知されました。

国鉄時代には岡山鉄道管理局が置かれていたこともあり、岡山は昔も今も多種多様な列車が運行される交通の要衝です。かつて運行されていた、岡山駅〜津山駅〜鳥取駅間の急行「砂丘」をイメージした新企画として、国鉄型気動車のキハ47系ノスタルジー編成を活用したリバイバル列車の運行が発表されました。今回の運行区間は岡山駅〜智頭駅間で、団体臨時列車として8月11日(木・祝)に1往復します。旅行商品は日本旅行メディアトラベルセンターのWebサイトで6月24日(金)から発売予定です。

因美線には、同じくノスタルジー編成を使用した臨時列車「みまさかスローライフ列車」が設定されます。運転日は7月23日(土)・24日(日)で、津山駅〜那岐駅間(那岐駅〜智頭駅間は臨時普通列車として延長運転)で1日1往復します。2019年11月まで毎年春・秋に運行してきた同列車ですが、7月1日(金)に因美線の全線開通から90周年を迎えることに合わせて約3年ぶりに運行されます。沿線の停車駅では、地元の方々によるおもてなしイベントを開催予定とのことです(各列車の運転日と運転時刻など詳細は下の図表を参照)。

【時刻表で解説】JR西日本 岡山DCに合わせ観光・イベント列車を多数運転

「Bar Train」で夕暮れの尾道へ

8月27日(土)には、岡山駅〜尾道駅間で観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」が初めて夕刻に運行し、夜の列車の雰囲気を味わえる一夜限りの特別列車「Bar Train 〜Night ラ・マル〜」となります。ホテルグランヴィア岡山のバーテンダーが目の前でつくるカクテルや生演奏の演出により、普段のラ・マルとは違う“ホテルのBar”の情景が再現されます。発売開始は6月13日(月)で、日本旅行岡山支店Webサイトでの申込受付となります。

そのほかの岡山DC企画として、7月2日(土)には運行開始5周年を迎えた「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が日中時間帯に京都駅〜新見駅間を走行する“瑞風デイトリップ”が行われます。昼行・夜行列車として運転する「WEST EXPRESS 銀河」に乗って岡山エリアへの観光旅行を楽しめる企画は、7月〜9月に異なる行き先で計3回実施されます。また、関西空港アクセスで使用されている特急「はるか」車両にハローキティが乗車し、初めて伯備線を営業運転する特別運行も実施されます。