京阪ホールディングスは、新たに導入するLINE公式アカウントを活用したデジタルチケットの第一弾として「デジタル比叡山フリーパス」を試験販売します。
電車・ケーブルカー・バスなど乗り降り自由
洛北・比叡山・坂本エリアの6つの交通機関(叡山電車: 出町柳駅〜八瀬比叡山口駅間、叡山ケーブル・ロープウェイ、比叡山内シャトルバス、坂本ケーブル、江若交通バス: 比叡山坂本駅〜ケーブル坂本駅間)が1日乗り放題となるデジタル乗車券です。比叡山延暦寺の巡拝券もセットになっており、おねだんは大人3,500円・小児1,600円と、通常運賃・料金(大人)より最大790円おトクに利用できます。
2022年7月15日(金)〜8月31日(水)のうちお好きな1日間有効です。スマートフォンのLINEアプリから公式LINEアカウント「比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>」を友だち追加することにより、窓口に行くことなくチケットをオンラインで購入することができます。各交通機関の乗降口にはNFCタグ付きステッカーが設置されており、スマートフォンを近づけると表示されるフリーパス画面を係員に提示することで乗り降りができます。
また、フリーパスの利用期間中は「比叡山・びわ湖デジタルスタンプラリー」が同時開催され、比叡山・坂本エリアの観光スポットでデジタルスタンプを集めると抽選で賞品がプレゼントされます。スタンプラリー参加者は、「ガーデンミュージアム比叡」をはじめとするエリア内の店舗・施設をおトクに楽しめる特典クーポンを利用することもできます(利用区間の路線図など詳細は下の図表を参照)。
専用アプリ不要で気軽に
今回、試験導入された「京阪グループデジタルチケッティングシステム」は、デジタル乗車券、観光案内、クーポン、スタンプラリーの各機能を一体で提供するものです。実証実験を通して、このシステムの提供による利便性の向上や旅行客誘致、周遊促進の効果が検証されます。今後はグループ横断で各種サービスを順次デジタルチケット化していき、キャッシュレス決済や非接触サービスの需要の高まりに応えるとしています。
京阪グループは、過去にも比叡山エリアで専用アプリをベースとしたMaaS(Mobility as a Service)の実証実験を行っていました。そこで得られた知見をもとに、日々の生活に広く浸透しているLINEのプラットフォームを活用する方針へと転換しました。LINEアカウントをお持ちの方なら、別途アプリをダウンロードする必要がない気軽さをアピールし、2025年開催の大阪・関西万博に向けてMaaSの実現を狙います。