臨時特急「まほろば」 大阪駅地下ホーム発に 奈良へ乗り換えなし チケレスで特急券半額

JR西日本は、2023年3月に「大阪駅(うめきたエリア)」が開業することに合わせ、同駅と新大阪駅から奈良駅まで乗り換えなしで結ぶ臨時特急「まほろば」を運転します。

臨時特急「まほろば」に使用されるJR西日本287系電車(写真提供: JR西日本)
臨時特急「まほろば」に使用されるJR西日本287系電車(写真提供: JR西日本)

コロナ禍経て2年半ぶり“復活”

2019年3月におおさか東線が全線開業したことに合わせ、同線を経由する臨時列車として、特急「まほろば」が2019年11月2日から運転を開始しました。土曜・休日を中心に新大阪駅〜奈良駅間をノンストップで運転し、新幹線との接続を取ることで山陽・九州エリアから奈良へのアクセス向上が図られました。

列車名の「まほろば」は「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味を持つ言葉で、古都奈良の魅力を表現した美しい呼称として広く認知されています。

「まほろば」は翌2020年の行楽シーズンにも運転が計画されましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、期間によっては運転取り止めも発生しました。2020年9月27日の運転を最後に、同列車は設定されていません。

2023年3月18日(土)に実施されるJR西日本ダイヤ改正により、おおさか東線のすべての列車が大阪駅(うめきたエリア)地下ホームへの乗り入れを開始します。これを機に、約2年半ぶりに復活する新生「まほろば」も大阪駅発着に延長され、途中、新大阪駅にのみ停車して奈良駅まで運転します(臨時特急「まほろば」の運転時刻、運行ルートの路線図など詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】JR西日本 大阪駅(うめきたエリア)発着の臨時特急「まほろば」運転

「うめきた」から奈良まで1時間で直通

「まほろば」の運転日は、2023年3月25日(土)〜6月11日(日)までの週末を中心とした計16日間です。ゴールデンウィークの運転は予定されていません。往路は大阪駅9:58発の奈良駅行(10:56着)、復路は奈良駅17:41発の大阪駅行(18:43着)で1日1往復します。

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■関西国際空港→関空快速(約70分)→大阪駅→徒歩(7分)→梅田スカイビル
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運転初日の3月25日(土)には、奈良市観光協会マスコットキャラクター「しかまろくん」と、奈良のPR活動を務める「NARA CITYコンシェルジュ」らによる奈良駅でのお出迎えイベントが開催されます。

「まほろば」に使用される車両は、特急「くろしお」などで使用されている287系の3両編成です。今シーズンからは車両側面の方向幕に、奈良の寺院のシルエットをモチーフにした若草色の愛称表示が新たに掲出されます。

全車両が普通車指定席で運転されるため、乗車券のほかに指定席特急券が必要です。大阪駅・新大阪駅〜奈良駅間の特急券は片道1,730円(通常期)ですが、JR西日本ネット予約「e5489」限定でおトクな「まほろばチケットレス特急券」が発売され、おねだんは860円と約半額になります(乗車券は別途必要)。

また、「まほろば」を利用して奈良の観光を楽しめるツアー商品が旅行会社から発売される予定とのことです。